俺街を目指して
魔族大陸に到着した。魔族大陸に着いてからの一言目が
「あの……そろそろ離れてくれない」
これだった……だってアイラが離れてくれないんだもん!仕方ないよね!
「や!離れない!」
はぁ、さっきからずっとこうだ……おーい誰か助けてくれー
「誰か何とかしてくれー!このままじゃ動きずらくてしかたない」
『…………』
「何故無反応ッ!!ミーネ何とかしてくれよぉ」
まぁ、抱きついて来るのは良いけど、可愛いから。でもこんなに長いとちよっとなぁ……
「…ロリコン?」
「違うわッ!確かにアイラは可愛いけど、妹みたいにしか思ってない!」
「え?義妹……」
「ニュアンスが違うわッ!お前絶対にわざとだろッ!」
「………てへぺろ♪(~_^)」
「てへぺろ♪じゃねーよ!早く何とかしてしろよ!」
クソ……不覚にもてへぺろ♪をかわいいと思っちまった…………そう言えば異世界に来てから怒鳴ったのははじめてかもな…それも仕方ないよな、だってロリコンだの義妹だの言われたんだから仕方ないよね♪
「……がんばっ!じゃっ!アタシはこれで」
「逃げるんじゃねぇ!【影縛り】!」
ガシッ!
「やめてー、アタシは関係ないでしょう!」
「絶対逃がさねぇ!散々おちょくりやがって!」
「うぅ…動けない、誰か助けてー」
「助けて欲しいのはこっちだよ!」
本当早く助けてくれよ!!ノリでミーネの動きを止めたけどどうしよう……今までで一番(能力を)しょうもない使い方をしたな
「はいはい、二人ともそこまでにしてください。馬車の準備が出来ましたから乗りましょう」
「分かりましたよ。その代わりアイラを何とかして下さいよ」
影縛り解除っと!
「うわぁん!ありがとう姫様ー!」
「はいはい、ミーネも早く乗りましょうね」
「分かりました」
二人とも馬車に入っていった
「え?エルザさん、俺の話はスルーですか?結局最初と変わってないよねこれ」
アイラを何とかして下さいよー!
「セイヤさんも早く乗って下さいよ!」
「はぁ、行こうかアイラ」
「ん!早く、乗ろ?」
「はいはい」
俺とアイラは馬車に乗り込んだ
はぁ、やっぱり馬車でも離れてくれないな……もういいかな?もういいやこのままで!
それより聞かないといけないことがあるしね
「それでこの馬車は何処へ向かっているんですか?」
「ヒューマーという人族の街です」
「へぇ、魔族大陸にも人間の街があるんですね。襲われたりとかしないんですか?」
魔族大陸なのに人の街か……なんか不思議だな
「魔族がいるのはもっとこの大陸の中心ですから滅多にありませんね」
「なるほど、ありがとうございました」
襲われることはあるんだね……こんな話を聞いたら襲われるような気がしてくる。これもフラグかな?
まぁ、大丈夫でしよっ!
んじゃ、ヒューマーに向かってレッツゴー!
総合評価よろしくお願いします!!




