私達の話し合い
私、シズネは悩んでいます……
姫様達にセイヤさんの事を話すかどうか悩んでいます
さすがに国で利用するか危険なら殺すとかは話しません。嫌われたくありませんからね
問題なのは、セイヤさんが魔王を倒したあとに姿を消すと言っていたことです
「はぁ、やっぱり話した方が良いでしょうね…」
話した方がセイヤさんを止められる可能性が上がりますしね
幸いセイヤさんは海賊退治をして、部屋で休んでいる今がチャンスですね
「よし……あの、皆さん、少しお話を聞いてもらってもよろしいですか?」
「話し?……なにシズネ?」
「アタシは別にいいわよ。どうせ暇だし」
「私もいいぞ」
「私も……いい」
「ありがとうございます。私の部屋で話をしましょう」
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「今、お茶を用意するので待っていてください」
紅茶とお茶菓をお出しし、皆さんが紅茶を飲むのを見計らい、話をきりだした
「セイヤさんは、魔王を倒したら皆さんの前から去るそうです」
『ぶふッ!!』
あ、やっぱりふかれました。まぁ、タイミングを見計らったんですけどね
顔にかかるくらいの覚悟はありましたが、幸い机が汚れるだけですみましたね……良かったです!
「ゲホッ!ゲホッ!……それは本当なのシズネ!」
「…ゲホッ!ゲホッ!……どうしてそんなことを知っているんだ?」
「ゲホッ!ゲホッ!……セーヤのヤツ!どうして話さないのよ!」
「ゴホ!ゴホ!……お兄ちゃん……」
「昨日セイヤさんが言ってましたから」
アイラさん、そんな泣きそうな顔は止めてくださいよ
「どうしてセイヤさんがそんな事を……」
「魔王を倒したらもう俺はいらないと言っていました」
嘘ですけどね。こうでも言わないと王がどのような事を考えてるか話さないといけなくなりますからね
「いらないなんて思うわけないじゃない……」
「お兄ちゃん、バカぁ…」
「まったくだな……はぁ、話してくれてもいいのに」
「セイヤさんとあと何れくらい一緒にいられるんだろう……」
よし!予想通りの展開になってきました!この調子で
「皆さんに提案があります。セイヤさんとずっと一緒にいられるように、私達にはセイヤさんが必要だとセイヤさんに思わせればいいんですよ」
「そんな事でセーヤが……」
『…………』
「いいえ!心優しいセイヤさんの事です、私達の思いが分かればきっと!残ってくれますよ!」
『……ッ!』
よし!反応は上々ですね
「そうですね、きっとセイヤさんなら……」
「うん、そうだね。私達が頑張れば」
「そうだな、やってみよう」
「ん!私、がんばる!」
「皆さんありがとうございます。それとこの作戦?は、ゆっくりやっていきましょう。急に言われてもセイヤさんが混乱するだけですからね」
さすが私!予定通りにすすみましたわ!
「そうね、そうしましょう。シズネありがとう」
「……いえ、いいんですよ」
罪悪感で絞め殺されそう!ありがとうなんて言わないで姫様~!
「では皆さん、頑張ってセイヤさんをとどめましょう!」
『はい!!』
総合評価よろしくお願いします!!




