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無属性の天下統一  作者:
魔族大陸突入偏
70/130

俺のラッキースケベ

 アイラを愛でた日の翌日。

 到着予定を聞くのを忘れていた事に気付き、エルザさんの部屋に訪れていた


 コンコン!


「セイヤですけど、入っても良いですか?」

「せ、セイヤさん!?ちょ、ちょっと待ってください!」

「……分かりました」


 どうしたんだ?急に慌てだして


「急いでお茶の準備をしないと!……あ!お茶菓子も用意しないと!………きゃあ!」


 ガチャン!


「大丈夫ですかエルザさん!?って、何で濡れてるんですか…」

「ちょっと滑って紅茶がかかっちゃいました♪」


 エルザさん……かかっちゃいました♪じゃないでしょ!火傷とかしてないかな?


「エルザさん、大丈夫ですか?火傷とかしてないですか?」

「はい大丈夫です」

「あ、あと、あの……見えてますよ」

「え?……きゃあ!見ないでください!」

「すいません!」


 エルザさん……白い服だから透けてるよ。黒か……大胆だな。大変目の保養にいい!じゃなくて!風邪をひくかもしれないから早く脱がないと!


「あの、俺は出てるので、着替えてください」

「わ、分かりました。ありがとうございます」


 ガチャン!


「はぁ、これがラノベの定番、ラッキースケベかぁ。現実でやるとテンパるだけで何にも嬉しくねぇ…」


 もう二度とこういう事がおきない事を願っているよ、エラ神様……


 にしても、エロかったなエルザさん。普通にいい体つきしてるから余計に意識しちゃうし……

 はぁ、顔をあわせずらいなぁ


 ガチャン!


「もういいですよ」

「あ、失礼します」


 エルザさんの向かい側に座り、一息つく


「さっきは、あの…見てしまってすいませんでした!」

「セイヤさんが謝らないで下さい!私の不注意のせいなんですから!」

「でも見てしまったのはかわりないですし……」

「じゃあ1つだけお願いを聞いてくれたら許してあげます」

「お願い?」

「はい、何でも1つだけ聞いてくださいね♪」


 何だろう?ものすごいイヤなお願いじゃなきゃいいけど……


「分かりました。何でも言ってください!」

「ありがとうございます。今は思い付かないので、今度お願いしますね」

「分かりました」


 あぁーあ!調子にのって『何でも言ってください!』なんて言わなきゃ良かったなぁ

 まぁ、俺のせいだし仕方ないかぁ……とか言いながら、意外に楽しみにしていたりもする


「それで何をしに来たんですか?」

「あ!そうだった!この船が魔族大陸に着くのはいつ頃か聞きに来てたんでした」

「あ、お伝えしてませんでした?この船は最短で二日後に魔族大陸に到着する予定です」

「最短で、ですか?」

「はい、あくまで最短でです。……何もなければいいんですけどね」

「……そうですね」


 何かあるんだろうか?まぁ、あくまで可能性の問題かな


 そのあとも、しばしお茶会が続いたのだった…



総合評価よろしくお願いします!!

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