俺のラッキースケベ
アイラを愛でた日の翌日。
到着予定を聞くのを忘れていた事に気付き、エルザさんの部屋に訪れていた
コンコン!
「セイヤですけど、入っても良いですか?」
「せ、セイヤさん!?ちょ、ちょっと待ってください!」
「……分かりました」
どうしたんだ?急に慌てだして
「急いでお茶の準備をしないと!……あ!お茶菓子も用意しないと!………きゃあ!」
ガチャン!
「大丈夫ですかエルザさん!?って、何で濡れてるんですか…」
「ちょっと滑って紅茶がかかっちゃいました♪」
エルザさん……かかっちゃいました♪じゃないでしょ!火傷とかしてないかな?
「エルザさん、大丈夫ですか?火傷とかしてないですか?」
「はい大丈夫です」
「あ、あと、あの……見えてますよ」
「え?……きゃあ!見ないでください!」
「すいません!」
エルザさん……白い服だから透けてるよ。黒か……大胆だな。大変目の保養にいい!じゃなくて!風邪をひくかもしれないから早く脱がないと!
「あの、俺は出てるので、着替えてください」
「わ、分かりました。ありがとうございます」
ガチャン!
「はぁ、これがラノベの定番、ラッキースケベかぁ。現実でやるとテンパるだけで何にも嬉しくねぇ…」
もう二度とこういう事がおきない事を願っているよ、エラ神様……
にしても、エロかったなエルザさん。普通にいい体つきしてるから余計に意識しちゃうし……
はぁ、顔をあわせずらいなぁ
ガチャン!
「もういいですよ」
「あ、失礼します」
エルザさんの向かい側に座り、一息つく
「さっきは、あの…見てしまってすいませんでした!」
「セイヤさんが謝らないで下さい!私の不注意のせいなんですから!」
「でも見てしまったのはかわりないですし……」
「じゃあ1つだけお願いを聞いてくれたら許してあげます」
「お願い?」
「はい、何でも1つだけ聞いてくださいね♪」
何だろう?ものすごいイヤなお願いじゃなきゃいいけど……
「分かりました。何でも言ってください!」
「ありがとうございます。今は思い付かないので、今度お願いしますね」
「分かりました」
あぁーあ!調子にのって『何でも言ってください!』なんて言わなきゃ良かったなぁ
まぁ、俺のせいだし仕方ないかぁ……とか言いながら、意外に楽しみにしていたりもする
「それで何をしに来たんですか?」
「あ!そうだった!この船が魔族大陸に着くのはいつ頃か聞きに来てたんでした」
「あ、お伝えしてませんでした?この船は最短で二日後に魔族大陸に到着する予定です」
「最短で、ですか?」
「はい、あくまで最短でです。……何もなければいいんですけどね」
「……そうですね」
何かあるんだろうか?まぁ、あくまで可能性の問題かな
そのあとも、しばしお茶会が続いたのだった…
総合評価よろしくお願いします!!




