俺の変装
カルデラに到着した
「すぐに出発するのか?」
「いえ、明日の昼に出発です。今日は船で連れて行ってくれる人の所へ行った後は自由行動です」
「なるほど、りょーかい!それで、今向かっている所に、連れて行ってくれる人がいるのか?」
「そうですよ。連絡はしてたんですけど一応会っておこうと思いまして」
へぇ、王族を乗せるって事は結構すごい人なのかな。まぁ、会ってみたらわかるか
「なるほどね。そこまでどれくらいかかる?」
「もう見えてますよ」
「え?どこ?」
「あの船ですよ」
「はぁ、想像と違うな。もうちょっと豪華かと思ってたけど」
見えたのは普通の船だった。王族でもこんなもんなんだ……
「まぁ、それは魔族大陸に行くからですね」
「魔族大陸に?」
「えぇ。魔族大陸へ行くまでに何かある可能性があるから豪華な物ではなく普通の物で行くんですよ」
なるほど、用は壊れたらお金が勿体ないから普通の物でいいと…そんなに危ないのか?
「なるほど……ありがとう、教えてくれて」
「い、いえ、いいんですよ!」
エルザさん、顔が赤くなってるな。俺、普通にありがとうって言っただけだよな…
ん?船の中から女の人が下りてきたな
こっちには気付いてないな
「ミナ、船の準備は出来てる?」
「ッ!ひ!姫様ッ!?予定は明日では!?い、いや、丁度良かったです」
「丁度良かった?何かあったの?」
「じ、実は海にAランクモンスター、クラーケンが現れて船が出せないんです」
「く、クラーケンが!?それじゃあ船が出せない。どうしましょう。いなくなるのを待つしかないんですか」
そんななヤバイの?まぁ、Aランクだしな。レベルアップには最適だな
「あの、俺が倒してきましょうか?」
「いくらセイヤさんでもクラーケンには勝てないですよ」
「どうしてです?」
「クラーケンは水中にいるので船でしか行けません。船で行ってもクラーケンの作った渦のせいで、大抵船が壊れます。遠距離攻撃も水中なので近づかないとダメージがありません。いくらセイヤさんでも近づかないと倒せませんよ」
なるほど、じゃあ大丈夫だな。ただあれを使うと目立つからな。リンシャルの街みたいに英雄とか言われそうだし、何か対策をするか
「大丈夫そうですから倒して来ますね♪」
「ちょっと、倒してくるってどうやってやるのよセーヤ?」
「セイヤ、大丈夫なのか?」
「お兄ちゃん、大丈夫?」
「大丈夫、問題ないよ」
みんな心配してくれて……優しいやつらだ
みんなを安心させるために頑張りますか!
「【シャドウコスチューム:アサシン】」
『ッ!……』
「何あれ?…」
俺は今、影で作ったローブと仮面を身に付けている。ローブは、全身を隠すように出来ており、体型はおろか、フードで髪型もわからないようにしている。仮面はブリ○チの一○がホ○ウ化した時の仮面を参考にしている。何の効果もないが、いずれ効果を付ける予定だ。全身真っ黒なうえに仮面をつけているから、端から見たら死神のように見えるだろう
「それじゃあ行ってくる【浮遊】」
「……飛んでる」
『……』
待ってろよクラーケン!今俺の経験値にしてやる!
総合評価よろしくお願いします!!




