私、修行
「よし、着いたな。どうする?」
「お兄ちゃん、決めて」
「そうか?じゃあアイラさんの魔法を見せてくれる?」
「…ん、分かった…」
ここはお兄ちゃんに良いところを見せるぞ!ならやっぱり炎魔法かな?
お兄ちゃん、褒めてくれるかな?
「あ、杖、忘れた……取ってくる」
「一人で大丈夫?」
「ん!」
早く早く!お兄ちゃんに良いところを見せて、褒めてもらわなくちゃっ!
あった!木の杖!これで見てもらえる!
「お待たせ、お兄ちゃん……」
「ん?待ってないよ。……それじゃあ見せてくれる?」
「ん!……【大地を汚す邪なる者を、我炎が焼き尽くす・・・"ファイヤーストーム"】!」
「うお!スゲーな!さすが天才アイラさん!」
天才……えへへ♪褒められたぁ、嬉しいなぁ。魔力を四分の一使ったかいがあったよ
はぁ、でもちょっとしんどいなぁ……
「そんなこと、ない…お兄ちゃん、なら、楽勝…」
「いや、俺は初級魔法しか使えないんだよ。まぁ、そこを能力が補ってくれるからいいけどね」
「大変、だね、お兄ちゃん、も……」
「そうか?まぁ、今後、能力がレベルアップしたときに使いやすくなれば嬉しいな」
「レベル、アップ?」
「ん?あぁ、そうか、他の人はないんだっけレベル、まぁ、気にしないで……(そろそろレベルアップさせたいな。今度抜け出して狩ってくるかぁ)」
「ん?なにか、言った?」
「んーん、別に……それよりさっきの魔法だけど何級魔法なの?」
お兄ちゃん、凄い人なのにそんな事も知らないの?私が教えてあげる!
「一応、上級」
「へぇ、上級魔法を使えるんだ!凄いね!」
「そんな、こと、ない♪でも、魔力、たくさん、使う……」
「やっぱり上級魔法だからか……あ!そうだ!この魔法を見てくれる?」
「魔法?」
きっと凄い魔法に違いない!楽しみだなぁ♪
「じゃあ、やるよ…"影術式:絶対障壁"!これどう思う?」
「す、凄い!なに、この魔法…」
「あぁ、無属性魔法だよ、この壁は何でも威力を増して反射させる壁だよ」
無属性、聞いたことない……それに何でも反射!?そんな魔法を使って魔力は大丈夫なのッ!
「魔力、大丈夫?」
「魔力?……あぁ!魔力ね!いや、実は俺、初級魔法なら魔力無しで使えるんだよ。あ、これ秘密で」
「……ッ!…人間?」
「酷い!?俺も最近思うよ!でもれっきとした人間だから!」
「ごめん、お兄ちゃん……」
「いいんだ俺も自分が魔王じゃないかと思うときがあるから」
「もう、無理しちゃ、ダメ、明日にしよ?」
「あぁ、ごめん、そうしてくれる?」
「うん、また、明日」
「ありがとう」
お兄ちゃんも大変だなぁ
明日、何とか元気が出るといいなぁ
総合評価よろしくお願いします!
自分でおもしろいのかな?と思いながら書きました。すいませんm(__)m




