私能力開花
私は、セイヤと裏庭に来ていた
「ここで何をするんだ?」
「え?さっき言いましたけど、カレンさんの能力開花です」
本当だったのか……できるわけ……ないのに…
「冗談もほどほどにしてくれッ!…今まで開花して来なかったんだぞ…するわけない」
「いえ、カレンさん、あなたは開花出来ます!絶対に出来ます!」
「何故そう言い切れる!根拠はあるのか!?」
根拠なんて、あるわけがない。今までどんなに凄い学者が研究してきても、一切謎のままだったのに分かる訳がない。能力は10才になる前に大体は開花するが私は……一生能力なしなんだ…
「根拠、ですか?……分かりました。教えましょう、それは、俺の"スキル"鑑定のおかげです」
「かん……て…い?」
「はい、鑑定は、物や人のステータス、能力や使用できる魔法などを見ることのできる、スキルです」
「そ、そんなスキル知らないぞッ!なんだその、バカげたスキルはッ!?」
そんなスキルがあれば、戦う前から対策ができるじゃないか!
まさか、セイヤが私を双剣使いと見破ったのもそのスキルなのか…
「知りませんよそんなの、俺もいつの間にかあった物ですから」
「そうか……そんなスキルが…」
「じゃあ分かってくれました?俺の根拠」
「……ッ!そうか、だとしたら私は…」
私は、能力を開花させる事が出来るのか…本当に…
「はい、能力開花出来ますよ、だから呼んだんですよ」
そうか、私はやっとバカにされずにすむのか。いつもみんな私が能力が開花してないと知ると、態度が豹変するんだ、もうあんな経験はしたくない!
「あぁ、……ぐすッ!あ、ありがとぉ!」
「ちょっと泣かないで下さいよ!まだ開花してないでしょ!泣くのはそのあとでもいいと思いますよ」
「ん……そうだな…すまない」
「じゃあ早速開花させましょうか!」
「どうやってやるんだ?」
「まぁ、とりあえずこれ持って、立っていてください」
私は、セイヤに言われるままに"鉄の棒"を握って立つ……何をするんだ?
「それじゃあ、ちょっと"痺れる"かもしれませんが、我慢してくださいね」
痺れる?…セイヤが腰の剣を抜き、そんな事を言ってきた
何か、イヤな予感がするのは、気のせいか?
「"魔導武装:サンダー"!では、いきますね」
何か、剣がバチバチなっているのは気のせいか?イヤ!気のせいじゃない!
「ま、待てセイヤ、それをもしかしてこれに当てるのか?」
「そうですよ♪」
「いや、やめよう、他の方法が…」
後退りなが説得するが、聞く耳を持たない
「ちょっと動かないでくださいよ"影縛り"」
「む!なんだこれ!や、やめてくれ!お願いだからやめて!」
「すいません、これもカレンさんのためなんで、えい♪」
「きゃッ!あわわわわ」
そして私は、気を失った
.
.
.
「……さん!カ………さ……カレ…さん!カレンさん!大丈夫ですか!?」
「う!私はどうなったんだ…」
「カレンさん、気を失って、俺が治療室に運んだんですよ」
治療室?
確か、セイヤの剣を私の鉄の棒に添えたのは覚えているがって!なんでセイヤの顔が目の前にあるんだ!?
「やりましたねカレンさん、おめでとうございます」
「どういう事だ?」
「カレンさん、雷属性能力開花おめでとうございます」
「……ッ!私が!?」
「はい、使い方は何となく分かると思いますが、どうです?」
本当だ、どう使えばいいかわかる!これで私は能力を……
「あぁ、わがる…ぐすん!ありがどう!ありがとうゼイヤぁ!」
「うわッ!急に抱きつかないでくださいよ!まったく、子供みたいに泣いちゃって、綺麗な顔がだいなしですよ」
「ぎれいな顔?ほんどうにそう思うか?」
「え、えぇ綺麗だと思いますよ」
「あ、ありがとう、そう言ってくれると嬉しい…」
「あれ?顔が赤くないですか?」
「あ、赤くない!…見るな!」
ヤバい!自分でも分かるくらい、顔が赤い!見せたくない!でもセイヤに抱きついているとホッとするな
どうしたんだろう私、離れたくないって思ってしまう
「カレンさんは、もう少し寝ててくださいよ、まだ動かない方がいいと思うので」
「うん、分かった。いろいろありがとう♪」
「良いですよ、カレンさんが強くなったんですから。それじゃあ俺はこれで」
「あ……うん、また」
「また、お見舞いにきますね」
「うん!ありがとう!」
「じゃあ」
「どうしたんだろう私は、セイヤを見ているとドキドキする。何なんだろう?」
ずっとそんな事を考えながら眠りにおちていった
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