俺の忙しい1日(1)
メンバー紹介の翌日
「はぁ、暇だなぁ。こっちの世界は部屋で出来る娯楽が少なくないか?」
この世界はやることが無さすぎて戦うしかないな。はぁ、この世界にいると俺は戦闘狂になってしまう
これは早く日本の娯楽をひろめなくては脳筋になってしまう…
コンコンッ!
「エルザです、入っていいですか?」
「あ、エルザさん、どうぞ!」
何をしに来たんだろうエルザさん?
「失礼します」
「あ、シズネさんも一緒だったんですね」
「はい、私は姫様の護衛ですから」
「それでセイヤさん、お怪我のぐわいはどうですか?」
「一応傷は塞がりますたね」
「傷が塞がったといっても無理はしないでくださいね」
「分かってますけど、じっとベットの上っていうのはなかなか辛いですね」
そこはかとなくベットの上の不満を口にする
するとシズネさんが
「それでしたら王宮を見て回ってわ如何ですか?」
「そうです!それがいいですよ!私が案内します!」
「いえ、姫様はこの後魔法の練習です」
「え?そんなぁ、私も一緒にいきますぅ」
「いえ、俺一人でも大丈夫ですので魔法の練習頑張ってください!」
「え?そうですか?じゃあ頑張っちゃいます!」
「はい、頑張ってください!」
なんかエルザさん、キャラ変わってない?
まぁ、暇潰しが出来るしいいかぁ!
「それでは私達はこれで失礼します」
「はい、ありがとうございました。王宮回って見ますね」
どこ行こうかなぁ?
「よし、まずはあの道場みたいな所に行くかな」
.
.
.
ん?あれはカレンさんか…この機会に鑑定してみようか
カレン 19才 双剣使い
武器:鉄の剣
防具:鉄の鎧
能力:雷(開花前)
魔法:なし
スキル:十字切り
双剣
おぉ!珍しい双剣使いじゃないか、さらに開花前だが強力な雷属性も持っている
これは頼もしい仲間が出来たな
ここはちと挨拶をしますか
「へぇカレンさんって剣を使って戦うんだね」
「ッ!…冒険者か、いつから見ていた?」
あれ?気づかなかった?それと昨日は名前を言ってなかったな
「ん~、最初からかな……それと昨日は言い忘れてたけど、俺の名前はセイヤ、セイヤ・カゲノだからよろしく」
「そうか、昨日言ったように私はカレンだ」
「うん、カレンさん、さっき見てたけど片手剣でも強そうだね。本当は双剣使いなのに」
「ッ!…なぜ分かった?」
あ、驚いてる驚いてる♪ここは適当に返そう
「ん?なんとなくかな…」
あれぇなんか尊敬?か強者を見つけた時の目をしているような……
「セイヤ…殿!貴方もなかなかの使い手だとお見受けします。よければ私と手合わせして頂けないでしょうか?」
何故か殿呼びになってるッ!……この体で手合わせはキツいかなぁ、いやでも大丈夫かな?
「呼びずらかったら呼び捨てでいいし、敬語も使わなくて良いですよ。それと手合わせはしましょうか」
「おぉ!ありがとう!セイヤ…ど、セイヤ!では早速始めよう」
一気にテンションが上がったな…
「分かったから、それと能力の使用はどうする?」
この質問はちょっと意地悪だったかな
「能力と魔法の使用は禁止、というか私は能力をまだ使えない…」
あ、落ち込んじゃったよ……どないしょう
「まぁ、今後必ず能力を使えるようになると思うし、その剣だけで副隊長だから凄いと俺は思うぞ」
「ッ!…そんな事を言ってくれたのはお前がはじめてだ、お世辞でも嬉しかった」
え?何このかわいい反応?てっきり『そんなことない』と言うと思ったのに
とりあえずフォローしときましょうか
「いや…お世辞じゃないけど」
「は、早く始めよう!」
ふふ、どもってる
「あ、ごめんごめん、じゃあ始めようか」
「いつでも撃ち込んできていいよ」
「それではお言葉に甘えてッ!」
「よっと!」
とりあえずいなす、いなし続ける
「ふっ!これなら!」
「うおッ!危なッ!」
危ないけど避ける~
「さすがカレンさん!一つ一つの攻撃の鋭さがスゴいですね!」
「そうか!?私の攻撃をずっと避けている動きの方がスゴいと思うけど!」
「これでも一杯一杯なんですけど!」
「そんな風には見えないが」
「いや、俺は剣術はそんなに得意じゃないから必死にやってるだけだよ!」
「それほどの剣術なのによくも得意じゃないと言えるな!」
「イヤイヤ!そろそろキツイから終わりにしましょうか!」
うわ!マジでヤバい!傷口が開きやがった!はぁエルザさんの言う通り動かない方が良かったな、まぁもう遅いけど
「私もそろそろ本気を出す!」
「え?マジでッ!それでまだ本気じゃなかったのッ!?」
「いくぞ!剣技”十字切り”!」
あの技はこの体じゃキツイなぁ……少し無理をしますか!
「ッ!…そっちが+切りならこっちは×切りだ!」
ガギンッ!
「うお!ギリギリ止められた!アブねー」
あー、血が減っていく
「もうこれまででいい、また今度手合わせしてくれ」
「ん?分かったよ」
いやぁ助かった、これで能力が使える
平気なふりをしながらカレンさんから見えない所へ行く
「くぅ!いてぇ!”影処置”…早い事医療室に行こう!」
総合評価よろしくお願いします!!




