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無属性の天下統一  作者:
修行編
43/130

私と冒険者

 私はカレン、王宮の姫様護衛隊の副隊長をやっています

 まぁ、姫様護衛隊と言っても王様の親バカで姫様を守るだけのものだ


 昨日、姫様が襲われて帰ってきたと聞き、やはり冒険者ではなく我々を護衛につけてくれれば襲われずにすんだのに!と思っていた


「姫様!襲われたと聞きましたが大丈夫ですかッ!?」

「あ、久しぶりカレン、私は見てのとおり無傷です。セイヤさん……冒険者の方が守っていただいたので大丈夫でした」

「今回は無事だったかもしれませんが、今後は私達の誰かを連れていってくださいね」


 後で聞いた話だが、襲ってきたのは上級魔族だったらしい

 自分が護衛しなくて良かったと心から思ったのははじめてだった

 

「ねぇねぇ聞いたぁ?姫様と姫様を助けた冒険者が魔王討伐をするんだって」

「聞いた聞いた、この王宮からも何人か護衛として連れて行くんだって」

「ん?その話詳しく聞かせてくれる?」

「あ、副隊長!実は今日の午後から魔王討伐をするメンバーを募集するそうなんです」

「魔王討伐ッ!?それは本当かッ!?」

「はい、王室の前でたまたま聞こえて来たんですよ」

「なるほど……ありがとう」


 魔王討伐……姫様の力になれるなら!

.

.

.

「姫様どうか私も魔王討伐へと連れて行ってください!」

「カレン……分かりました、一緒に頑張りましょうね」

「はい!姫様!」


 これで姫様のお力に



 翌日、姫様を助けた冒険者に挨拶をするために、姫様達と冒険者のいる部屋を訪れていた


「カレンと申します、今後よろしくお願いします」

「よろしくお願いします、カレンさん」


 第一印象は、私よりも年下で上級魔族を追い返せる程の力を本当に持っているのか?というものだった

 もっとごっつい大男かと思っていたのに拍子抜けだ

 いったいどんな力を秘めているのか気になってきた


 と、そう考えているといつの間にか話し合いが終わっていた

.

.

.

 さらに翌日、王宮内の訓練場で型の練習をしていると


「へぇカレンさんって剣を使って戦うんだね」

「ッ!…冒険者か、いつから見ていた?」

「んー、最初からかな……それと昨日はいい忘れてたけど、俺の名前はセイヤ、セイヤ・カゲノだからよろしく」


 私の少しキツイ言葉に苦笑いしながら自分の名前を言ってきた

 変わった奴だ


「そうか、昨日言ったように私はカレンだ」

「うん、カレンさんさっき見てたけど片手剣でも強そうだね、本当は双剣使いなのに」

「ッ!…なぜ分かった?」

「ん?なんとなくかな…」


 なんとなく……私が双剣使いなのを分かった人は今までで隊長以外いなかったのに……

 手合わせしてみたい


「セイヤ…殿!貴方もなかなかの使い手だとお見受けします。よければ私と手合わせしていただけないでしょうか?」

「呼びずらかったら呼び捨てでいいし、敬語も使わなくて良いですよ。それと手合わせはしましょうか」

「おぉ!ありがとう!セイヤ…ど、セイヤ!では早速始めよう」

「分かったから、それと能力の使用はどうする?」

「能力と魔法の使用は禁止、というか私は能力をまだ使えない…」


 どうせセイヤも私をバカにするんだろう

 いいさ別に私はこの剣だけで副隊長の座まで上り詰めたんだから


「まぁ、今後必ず能力を使えるようになると思うし、その剣だけで副隊長だから凄いと俺は思うぞ」

「ッ!…そんな事を言ってくれたのはお前がはじめてだ、お世辞でも嬉しかった」

「いや…お世辞じゃないけど」


 また苦笑いしながら答えた

 本当にそう思うのかな?……そう思ってくれたら嬉しいな♪


「は、早く始めよう!」

「あ、ごめんごめん、じゃあ始めようか」

「いつでも撃ち込んできていいよ」

「それではお言葉に甘えてッ!」

「よっと!」


 私の上段からの攻撃を軽くいなし、右側から攻撃を仕掛けてきた


「ふっ!これなら!」

「うおッ!危なッ!」


 私は右側からの攻撃をしゃがんでかわしたついでに足払いを仕掛けたがそれをジャンプでかわされる

 さすが上級魔族を追い返えした実力の持ち主だけはある、この少ない攻防でもセイヤの強さがひしひしと伝わってくる


「さすがカレンさん!一つ一つの攻撃の鋭さがスゴいですね!」

「そうか!?私の攻撃をずっと避けている動きの方がスゴいと思うけど!」

「これでも一杯一杯なんですけど!」

「そんな風には思えないが」

「いや、俺は剣術はそんなに得意じゃないから必死にやっているだけだよ!」

「それほどの剣術なのによくも得意じゃないと言えるな!」

「イヤイヤ!そろそろキツイから終わりにしましょうか!」

 

 ん?動きが早くなった!やはりまだ余裕だったか

 だがまだ私も本気ではない!


「私もそろそろ本気を出す!」

「え?マジでッ!それでまだ本気じゃなかったのッ!?」

「いくぞ!剣技"十字切り"!」

「ッ!…そっちが+切りならこっちは×切りだ!」


 ガギンッ!


「うお!ギリギリ止めれた!アブねー」

「もうこれまででいい、また今度手合わせしてくれ」

「ん?分かったよ」


 まさか十字切りを止められるとは思わなかったな……だが次は絶対に勝ってみせる!


 後日聞いた話では、まだ魔族にやられた傷が治っていなかったらしい

 恐ろしい男だ、セイヤは

総合評価よろしくお願いします!!

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