俺疲労
ふぅ、もう魔族は帰ったし、安全かな?
「それより、エルザさん達は大丈夫かな?…ーん?行ってみるか」
チッ!魔族が帰り際に砂ぼこりを残してくれたおかげで、皆の居場所がつかめない
つくづくウザイ魔族なこった
「こうなったら!…"影術式:ウィンド"…これで埃を消してっと」
「きゃッ!なにッ!?急に風が!」
「ん?あっちか……と、いたいた!」
うん、皆揃っているな
「皆大丈夫ですか!?どこか怪我でウボォ!」
「セイヤさん!大丈夫でしたか!?」
ちょっとエルザさん、急に抱きついて来ないで下さいよ
「あのエルザさん?俺は一応怪我人ですよ」
「あ!…ごめんなさいセイヤさん、私心配で心配で……」
「いえ、こちらが心配かけたのですいません。でも、魔族は追っ払いましたよ」
「はい、見てました。凄かったです」
やだ、やめてよそういう事を言いながら頬を赤らめるのは反則ですよ!
「あの?そろそろ離れてもらってもいいですか?」
「あッ!ご、ごめんなさい!私ったらなんてはしたない事を!」
「いや、良いですよ、可愛かったから」
「かッ、可愛い!?そ、そんな事は…」
「いえ!可愛いですよ!」
「ッ!……」
うわ!…モジモジしてて可愛い!
「はいはい、いちゃラブは二人の時にやってよ…セイヤ君スゴかったよ!」
「二人っきり……」
「あ、ミュウさん。大丈夫ですか?」
「私達は大丈夫だよ~、それよりセイヤ君って本当にCランク冒険者なの?」
「そうですけど」
「え~、ウソだよ!あんなに強いのにCランクなんてあるわけないよ!」
「あるわけないって言われても……それより影狼はいるか?」
「ワァウ!」
いるよ!
「皆を守ってくれてありがとな」
「クゥン!」
褒めて褒めて!
「はいはい、影狼は強くて賢くて、それに美獣だな」
「キャウンキャウン♪」
えへへ♪…美獣
「そんな強くて賢い美獣の影狼にお願いがあるんだけど」
「グゥ?」
なーに?
「いや、実は俺結構限界が来てるみたいだから、俺が倒れたら他の皆を守ってくれ」
「ガウ?」
大丈夫なの?
「俺は大丈夫だよ、少し寝たら治ると思うよ」
「ガウ!」
なら任せてよ!
「あぁ任せたよ影狼……エルザさん、この後の事は任せますね」
「はい、任せて下さい!だから安心してお休みください」
「はい、まかせ…まし……た」
バタッ!
それからセイヤは三日三晩寝続け、目をさましたのは、王都だった
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