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無属性の天下統一  作者:
魔族戦闘偏
39/130

俺疲労

 ふぅ、もう魔族は帰ったし、安全かな?


「それより、エルザさん達は大丈夫かな?…ーん?行ってみるか」

 

 チッ!魔族が帰り際に砂ぼこりを残してくれたおかげで、皆の居場所がつかめない

 つくづくウザイ魔族なこった


「こうなったら!…"影術式:ウィンド"…これで埃を消してっと」

「きゃッ!なにッ!?急に風が!」

「ん?あっちか……と、いたいた!」


 うん、皆揃っているな


「皆大丈夫ですか!?どこか怪我でウボォ!」

「セイヤさん!大丈夫でしたか!?」


 ちょっとエルザさん、急に抱きついて来ないで下さいよ


「あのエルザさん?俺は一応怪我人ですよ」

「あ!…ごめんなさいセイヤさん、私心配で心配で……」

「いえ、こちらが心配かけたのですいません。でも、魔族は追っ払いましたよ」

「はい、見てました。凄かったです」


 やだ、やめてよそういう事を言いながら頬を赤らめるのは反則ですよ!

 

「あの?そろそろ離れてもらってもいいですか?」

「あッ!ご、ごめんなさい!私ったらなんてはしたない事を!」

「いや、良いですよ、可愛かったから」

「かッ、可愛い!?そ、そんな事は…」

「いえ!可愛いですよ!」

「ッ!……」


 うわ!…モジモジしてて可愛い!


「はいはい、いちゃラブは二人の時にやってよ…セイヤ君スゴかったよ!」

「二人っきり……」

「あ、ミュウさん。大丈夫ですか?」

「私達は大丈夫だよ~、それよりセイヤ君って本当にCランク冒険者なの?」

「そうですけど」

「え~、ウソだよ!あんなに強いのにCランクなんてあるわけないよ!」

「あるわけないって言われても……それより影狼はいるか?」

「ワァウ!」

 いるよ!

「皆を守ってくれてありがとな」

「クゥン!」

 褒めて褒めて!

「はいはい、影狼は強くて賢くて、それに美獣だな」

「キャウンキャウン♪」

 えへへ♪…美獣

「そんな強くて賢い美獣の影狼にお願いがあるんだけど」

「グゥ?」

 なーに?

「いや、実は俺結構限界が来てるみたいだから、俺が倒れたら他の皆を守ってくれ」

「ガウ?」

 大丈夫なの?

「俺は大丈夫だよ、少し寝たら治ると思うよ」

「ガウ!」

 なら任せてよ!

「あぁ任せたよ影狼……エルザさん、この後の事は任せますね」

「はい、任せて下さい!だから安心してお休みください」

「はい、まかせ…まし……た」

 

 バタッ!


 それからセイヤは三日三晩寝続け、目をさましたのは、王都だった

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