表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無属性の天下統一  作者:
魔族戦闘偏
38/130

私の王子様

「それじゃあ、ちゃっちゃと終わらせますか」

「来いひ弱な人間」

「ダメ!セイヤさん!上級魔族には勝てない!」


 私は、そう言ったがセイヤさんはもう走り出していた

 彼が強い事は知ってる。でも、上級魔族にはS級冒険者でも敵わないほど強敵だから…


「久しぶりのお披露目コンボ"影触手:シャドウアロー"」


 何だろう、あの黒いモヤモヤの先に出来た弓は?


『ウゲャァァァ!』


 凄い!下級魔族とはいえ、一撃で9体を仕留めるなんて…

 これなら上級魔族も……いや、ダメでしょうね…


「情けない部下だ、くだらん攻撃にやられおって…」

「お前もこれから、そのくだらない攻撃に殺られるんだよ!」

「ふん、精々足掻いてみろ、人間」

「そうさせてもらうよ」


 いよいよ上級魔族との戦いだわ

 ……あれ?いつ始まるんだろう?


「なんだ、かかってこんのか?」

「今から殺るよ!まずは、お手並み拝見…:"影術式:ウォーターボール"!」

「ふん!…貴様さっきの黒いモヤモヤといい、水属性能力者か!?」


 セイヤさんが放ったウォーターボールがいとも容易く切っていた

 

「いや、俺は無属性だ。それよりさっきの魔法の威力はどうだった?」

「ふッ、無属性?虚言を言うなよ人間。無属性の攻撃が我々魔族に傷を負わせるほど強力な訳がないだろう、魔王様じゃあるまいし」


 あの黒いモヤモヤが無属性?あんなに威力があるのに無属性なんてありえないわ!

 魔王じゃないんだから!


「断言するのは良くないと思うぞ。さぁ、次はお前が攻撃してこいよ」

「良かろう、ちゃんと構えておけ。では、行くぞ!"風炎斬"!」


 ッ!…あの攻撃はマズイわ!


「逃げて!セイヤさん!」


 ダメだ、聞いてない!

 お願い!避けてセイヤさん!


「何せこっちには、"影術式:反射障壁"…これぞ、聖なるバリアミラーフォースだ」


 あんな壁じゃあ防げないよ!


 ガギンッ!


 え?嘘ッ!跳ね返した!?…しかもさっきよりも威力が上がっているような…


「ッ!我の技が返されただとッ!くッ!あれを止めねば!"風炎2連斬"!」

「チョイと実験タ~イム!反射した風炎斬に影表裏一体で反射障壁を被えば、"何でもバイバイ反射斬撃"の出来上がり!」


 なんで、あんなに楽しそうに戦ってるの?死ぬかも知れないのに!

 こんな命懸けの戦いの間に実験なんて何を考えてるの!


 ドガガアーン!


「グッ!ただの人間ごときにこの姿を見せるとは」


 はッ!…気づいたら魔族が変形していた

 あ、あれはッマズイです!なにかまがまがい存在です!

 なのにセイヤさん、ちっとも怯えず、むしろ楽しそうに笑ってる!


「さぁ、第2ラウンドを始めよう!」


 かわいい…はッ!ダメだわエルザ!今は戦闘中…でもあんな無邪気な笑顔されたら仕方ないわよ!


「人間、この姿になると手加減が出来ん。精々耐えろ」

「そんなこと、言われなくても」


 シュッ!

 ブシャァァー!


「セイヤさん!」

「グゥッ!……いつの間にぃ」


 大変!セイヤさんが死んじゃう!


「もうチートアイテムだろ、双魔の装備……くぅ、血が減ってるな、早く応急処置を"影処理"」


 すごい…あれも無属性の力かな?もう血が止まってる


「まぁ、とりあえずこれでしのぐか"影術式:リフレクションアーマー"……これで、無敵タイムだ」


 さっき技を跳ね返しさ物と同じ半透明のものがセイヤさんを覆ってる。

 凄くキレイ…


「だからこの5分で仕留める!」

「チッ!また、その攻撃を反射させる技か!」

「逃がすかッ!"影術式:反射触手"!……さぁ、リフレクションカーニバルだ!」


 黒いモヤモヤに半透明のものが覆ってる…

 なにか、幻想的な物のようだわ

 でも全然あの魔族には、当たらない!

 ん?セイヤさんがなにかしてる


「"高速移動:反動"!これで背後へ」


 ドガガガガーン


 セイヤさんが消えたと思ったら急に爆発が!


「セイヤさん!大丈夫!?」

「クソッ!見失った」


 良かった、無事で

 でも服がボロボロで上半身が見えてる…

 無駄のない体………

 はッ!いけない、またセイヤさんに見とれてたわ


「いつの間にこんな糸が?」


 私達の所以外は糸がぎっしり部屋の端から端まで行き届いていた


「たから!"影術式:レジェンドボール"!……この反射テリトリーの中で使えば当たるだろう!」

「こんな物に当たる訳がないだろう!」

「だと思ったよ!"影縛り"」


 セイヤさんから放たれた黒いモヤモヤが糸に当たるたび加速していく!

 すぐに上級魔族に当たり、体を縛ってしまった

 そしてすぐ後に、レジェンドボールが当たった!


「ふぅ、やっと当たったか、あの威力の攻撃だ、跡形もないはずだ」

「倒したの!?」

「グゥッ!よくもやってくれたな人間!…ただではおかんぞ!」


 ん?魔族がなにか一人で喋ってる?


「くッ!分かった今すぐ戻る。おい!人間、次会った時は跡形もないと思え!」

「それはお前だろ!」

「さらばだ!」


 魔族が帰った?もう大丈夫なの?


「助かったの私達?」

「そうみたいですね」


 良かったぁ!

 セイヤさんが死んじゃうかと思ったぁ…

 でも、セイヤさんのおかげで生きていける!


 やっぱりセイヤさんカッコいい!

総合評価よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ