俺いい買い物
「それでは行きましょうか」
「そうですね」
「早く行こうぜ!もう馬車の旅は飽きたからよ」
「後半分だからがんばろう!」
「では出発です!」
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3時間が経ちました
出発してからずっとエルザさんからの視線が途絶えません!
ニコニコと笑ってずっと見ている
「あのさっきからなぜこちらを見ているんですか?」
「いえ、何でもありませんよ♪」
いや、なんか絶対あるでしょっ!
「どうしたんですか?ひめ…エルザ様?」
「いえ、本当に何もないです」
「ひめ…エルザ様がそう言うなら大丈夫ですね」
この騎手大丈夫か?
これじゃあ他の奴らも気づくだろ
「本当に大丈夫?エルザちゃん?」
「大丈夫ですよ!」
「ぐぅ…」
大丈夫みたいです!
しかしあれだけ姫姫って連呼してるのに気づかないとかこっちの世界マジで大丈夫か?
さすがあのエラ神の選んだ世界だ、知能が低い
「あの後どれくらいですか?」
「後2時間程です」
「ありがとうございます」
そうか、後2時間も見つめられたままか……
考え方を変えよう!あんなにかわいい子が俺だけを見ている!……俺キモォ
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よッようやくついたぁ、2時間キモいキモいと自分を罵っていたけど自分でも地味に傷つく
それにしても一回も目をそらさなかったなエルザさん
笑顔でずっとだからちょっと怖かったな
「それでは宿へ行きます」
「分かりました」
宿にはすぐに着いた、部屋はなんと全員1人部屋だった!金持ちはスゲーな
「それでは明日の夜のパーティーまで自由時間です」
「いいんですか?俺達は護衛ですよ?」
「依頼は行き帰りとパーティー会場だけですから♪」
「なるほど…ありがとうございます」
「いいんですよ、ゆっくり休んでくださいね」
「ヤッター!自由時間だー…アヤちゃんユンちゃん!観光しようよ!」
「分かりましたからそんなに騒がないでください!」
「ん!いく」
妖精の尻尾は何か買い物かな?アイアンソール達は…
「俺らは宿で寝るか」
馬車でも寝ていたのにまだ寝るのかよ!
「セイヤさんはどうしますか?」
「そうですね、俺は適当にぶらぶらしてきますよ」
「そうですか、気おつけてくださいね♪」
「はい!いってきます」
さてぶらぶらしますか!
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「この辺が戦闘に必要な物を売ってる所か」
まぁ今の装備で満足してるからただの暇潰しだけど
魔法屋でも寄るか
「いらっしゃい、何か探しもんかい?」
「いや、良いものがないか見に来ただけですよ」
「そうかい、好きなだけ見ていきな」
「ありがとうございます」
さて何か目ぼしい物はあるかな?
「ん?これはなんだ?」
「あのこれは何ですか?」
「ん?あぁそれは無属性の魔導書だよ、と言っても不良品じゃよ」
「無属性?いったいどんな能力何ですか?」
「たしか障壁をだす物だったと思う」
「普通に強いと思うんですけど?」
「それがのぅこの魔法は初級魔法なのにもかかわらず魔力消費量が上級魔法よりも上なのじゃよ。まぁコレクションには良いかもな、世界でこれ一つじゃからな」
これ1つかよ!しかも初級魔法だから一度使えば次からは魔力消費なしで使える!これは俺にうってつけだ!
「なるほど…これはいくらですか?」
「あんたこれを買うのかい?」
「えぇコレクションにしたいなと思いまして」
「そうかい、金貨1枚だよ」
「これ金貨1枚です」
「ほうお前さんなかなか金持ってるね、買えない額を言ったのに…まぁいい毎度あり!」
チッ!あのババア吹っ掛けやがったな!まぁそれだけの価値があるけどな
「ふぅ、いい買い物をした」
総合評価よろしくお願いします!




