38/45
メロン
遠ざかって 近づいて
踊る足 ぐるぐる巡る
爪先立って すれ違い もう会えないような
曲の終わり
少し伸びた 爪隠して
ダンスシューズで 床をすべって
止まれなくて
傷がついても
新しい メロンの かさぶた
網目状に 重なる
なんどだって
もしかしたら もしかしたら
確かな愛を試してる
わからないな どうやって
君の目を見ていたっけ
愛してるって 眼差しで すぐ伝わったような
気がするのに
君を揺らす 光放つ
ミラーボールが さわれそうで
目が眩んで
姿消えても
忘れない メロンの 甘さを
見つけだして ほおばる
なんどだって
もしかしたら もしかしたら
確かな愛を育ててる




