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猫の暮らす

窓辺に降りたおひさまを

ひらいた手で 爪で 肉球で

なだらかなお腹から

こぼれるくらい集めて

満足そうに目を細めてて

少しくらいちょうだいって

手を伸ばすと

そっとたしなめて 見定めて

私にわけてくれる

猫のせんせい 私のせんせい


私のひざの上で

長いひげを顔にそわせ

うとうとと眠るとき

せんせいの鼓動は

かわらずずっと速いのに

息の吸ったり吐いたりが

しらずと同じになって

私の鼓動は

せんせいよりずっと遅いのに

どうしてって 聞く前に

長い息がぬけ

背中がちぢまり


空になったお皿を

かたづけなくちゃって 私は

窓の外に眠気を逃がすけど

せんせいは

ふさふさとした尻尾に

鼻を押しつけてて

私のぶんまで

ぐっと吸いこんだみたいで


だからせんせい

空の青さをたたえてください

野鳥は私がかぞえます

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