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モブを自称するモテモテハーレム主人公君の友達役になった俺は彼を観察するのが趣味の1つです。  作者: ムラタカ


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2章  2話

学校に向かって1人歩く。

姉ちゃんにも確認しようとしたが既に学校に行ってるらしく話を聞けなかった。

茜にも連絡しようとスマホを操作するも茜の連絡先がスマホに登録されていなかった。

うっかり削除した…なんてオチは無い。

ある筈がない。

だって大事な恋人の連絡先を消すなんてあり得ないのだから。


なら考えられる可能性は一つだ…。

このスマホにはまだ茜の連絡先が登録されていないと言う事だ。

つまり俺はまだ茜と恋人の関係になって無いって事か…?


「はあ…?何それ……あり得ない……」


あり得ない…。

本当にあり得ない…


茜とは2年の一学期になった時点で恋人になっていた筈だ。


仮にマジでタイムスリップしていたとしても6月時点なら既に連絡先の交換とかも済ませている筈だ……っ!?

そこでふと嫌な想像をしてしまい俺は慌ててスマホを取り出し年月日を確認する。



「そ……そんな…」


8ヶ月だと思っていた…タイムスリップしたのは8ヶ月前だと…、しかし年号をしっかり見て俺は絶望的な気分になる。

2年と8ヶ月前…。

現在の俺は3年生ではなく1年生…。

この高校に入学したてのピっカピカの1年生って事になる。


「ふっ…ふざけんなよ!!そんな…そんな事あるわけ無い!!」


そうだっ!こんな事…あって良いわけ無いんだ…。

だって俺と茜のこれまでのつみたてて来た時間が…思い出が…全部……全部…。

無かった事になるなんてそんな巫山戯た事…あるわけない。


あって良いわけないんだ!!


そうやって色々考えてはみたがどうやっても俺の都合の良い方向には行ってくれない。

整合性を取ろうとすればする程に俺の求めてない結論に至ってしまう。

なんなんだよ…これ…

時間が逆行してるとか映画や漫画じゃあるまいし…あり得ないだろ?


そんな時だ。


「こんな所に突っ立って何を一人でボソボソつぶやいてるのかしら?はっきりいって不気味よ貴方?」


俺の背後から話しかけて来る声。

茜では無い。

大好きな恋人の声を聞き間違える訳がない。


それどころか俺の中で最も声を聞きたくない奴の筆頭…。

振り向いた先には綺麗な黒髪を腰まで伸ばした色白の美少女がいた。


冬真静留がそこにいた。





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