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18話


「あれ?」


ブレザーの中に見覚えのない紙が入ってた。たまたま今日春華ちゃんにもらった飴をここに入れたので思い出して出したんだけど、なんだろう?


ちなみに蘭奈は、帰ってきてすぐにエプロンを身につけて食事の準備を始めた。ゆりはお風呂掃除の当番だから、とりあえず部屋着に着替えるのにお部屋にいるんだけど……。


2つ折りになってて、開くとシャープペンで11桁の番号が書いてあった。多分携帯の電話番号だよね。誰のかな? 見覚えはないけど。名前も無いし……。

うん、捨てよう。ゆりが書いたんじゃない事は確かだし、気味悪いし。後で見つかったら蘭奈に怒られそうな気がするけど……ま、いっか。


それよりお風呂お風呂、と。




◇ ◇


「あれ?」

また紙が入ってる……。

ノートの切れ端みたい。

また2つ折りにしてあって、開くと今度は文字が書かれていた。綺麗とは言えない乱れた字。焦って書いているような……。読みづらい、けど。



れんらくをくれ。話がしたい。たのむ。


その下には……

あの人の、名前。


「いつの間に……」


いつ入れたんだろう。

昨日のもあの人ってことだよね。

まあ、彼とはクラスが違うとはいえ同じ学校で同学年なのだから……すれ違うくらいはこれからもあるし。って、もしかして、すれ違った?


蘭奈と歩いてたら全然気付かないだろうし……。あんな奴どうでもいいって思い始めて、見た記憶1回もないもん。


めんどくさい。


ためらいなくゴミ箱へ紙を捨てる。イライラも込めて。


こんなにめんどくさい人だって知ってたら付き合わなかったよ! 多分……


まあ、蘭奈がいるんだし守ってくれるから心配はいらないけどさ。


完結に向かおうと思います。

瑠璃色も書かなだけど。

元カレをいい奴にするかゴミ野郎にするか迷っているところですw

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