閑話 それぞれの大会前
9章スタートです!
「最終確認だ。それで登録したら、大会終了までスキルの振り直しはできねえぞ」
「何度も言わせないでくださいよ。これが一番貴方をサポートできる。覚悟はできてます」
「お前、前から思ってたけどとんでもねえ大馬鹿野郎だよな」
「最大級の褒め言葉ですね」
「褒めてねえっつの。まあいい。っし、じゃあ行くか!」
「ええ!行きましょう!」
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「なんとか調整間に合ったねー」
「使うの久々だったからなぁ。まあ、ルール的にこれが一番いいだろ」
「ん。あたしもそう思う」
「あとはこのギリギリが当日許してもらえるかどうかだな……」
「まーさすがに使うのは予選だけだし。予選直後に修正がきても文字通り後の祭り?」
「ひでえ話もあったもんだ」
「いーじゃん?悪いのは運営だし」
「いや悪用するのはプレイヤーなんだが?」
「悪いのは運営なんです!ほら登録するよ!」
「おう。じゃ、本番はせいぜい暴れるとしますか」
「頼りにしてるぜ、相棒」
「ああ、任せとけ、俺の片翼」
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「ほんとに私でいいんですか?」
「シアさんがいいんですよ」
「まあ、セリスがいいならもちろん一緒に行きますけども」
「むしろシアさんが目立っちゃうの、嫌じゃないですか?」
「まっさかー。私なんて大して目立たないですよ」
「あっははは。ナイスジョーク。今大会のトップメタさん」
「……冗談ですよね?」
「シアさん、大会仕様は確認しましたか?」
「そりゃもちろん」
「予選概要は?」
「見ましたよ」
「そういうことです」
「………………まじすか」
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「さて、準備できた?」
「まぁいつも通りだ。大して準備するものはないだろう」
「スキルは平気?」
「PvP用に組み直してはある。確認いるか?」
「お前が大丈夫なら問題ないっしょ」
「そうか」
「さて、じゃあいきましょうか」
――――第四回公式大会が、幕を開ける。
メン限配信が非公開になりました。
跡地に登場人物紹介を置いてあるので、お暇な方はどうぞ。




