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【書籍化準備中】「そんなの、ムリです!」 ~ソロアサシンやってたらトップランカーに誘われました~  作者: 高鳥瑞穂
間章・2

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なんかやる配信 - サザンクロスチャンネル

単発の話をいくつか入れていきます~

2025/11/28 改稿

「映ってる~?声入ってる~?OK?はいじゃあやっていきましょっかおはようございますカッコキョウベン、サザンクロスのリーダーで~す」


『おはきょう』

『おはようございますきょうべん』

『おはキョウ~』

『あれ一人?』

『お、バルブローグやんの?』


「一人でーす。ごめんみんな今日ロイドは健康診断」


『それは仕方ない』

『ちゃんと健康診断行けて偉い』


「配信枠予定のない日とかいって結構先の日付にしようとしてたから、追い出してきた」


『ロイドに健康一番だって言っとけ』


「言っとく~。で、今日何しようかなと思ったんだけどさ、今イベント準備でギルド内バッタバタだからEFO画面映さないほうが良くない……?って話になっちゃって」


『それはそれで見たい』

『当日楽しみ組なので配慮助かる』


「まあそういうの見たい人見たくない人両方いるだろうけど、今回は見せない方針で!ということで別のゲームやるよ~」


「もうコメント書いてくれてる人いるけど、先月発売したバルブローグのVRリメイクがねー、ディスクワン相当分まで配信可能になったんだよー!ということでディスクワン、レベル50までだね、やっていこうと思いまっす!」


『ディスクワンってめっちゃ古い言い回しよね』

『ディスクって何?』

『(心臓に多大なダメージ)』


「いやごめん、俺も物理ディスクって見たことない」


『今日日そういう職業の人しか見ないからね』

『その昔、光学ディスクという円盤があったんじゃよ……ゲームはそれに入れられて売られていてな……』


「おじいちゃんいつの話してるの……ってこの人本当におじいちゃん疑惑あるな。えーと、古いゲームのリメイクだし、俺も旧リメイクはクリア済みなんで、初見さんには悪いんだけどネタバレはバンバン拾います。そこんとこはよろしく~じゃあスタート!」


 オープニングムービーでバライティ番組が放送される。

 VRMMOゲーム――今で言う所の疑似VRだが、それをプレイしたプレイヤーが複数人意識不明になっているのだという。

 けれどゲームは規制されず、停止もせず、今も続いている。ゲーム運営とは連絡がついていない状況だ。

 コメンテーターからの疑似VRゲームによる脳への負担の話や、あるいはオカルティックな話が流れていく。


 親友がこのゲーム中に倒れ入院し、目を覚まさなくなった。原因を探るためにゲームを続けることにしたという旨の独白が流れる。


「ガチ親友がこの間ゲーム中に倒れたんだけど、ほんと心臓縮むよね。みんな健康は大事にね」


『まあこの倒れるは健康程度では回避できないわけですが』


「それな。さーてプレイできるようになったね。あーなるほどこうなるの。ごめん今回のリメイクはあんまり情報拾ってなかったから知らんかった」


 ほぼVRと変わらない視界で、視界の下隅に自分の手が映る。

 手はコントローラーを握っており、コントローラー操作をすることで視界が動いた。


『バルブローグは疑似VRゲームだぜ!』


「なーるほどねえ。あくまで疑似VR操作をさせますよって体なのね」


『フルダイヴゲームしてるのに、ゲーム内でコントローラー操作するとか予想外にもほどがあるwww』

『これは草w』

『草に草を生やすな』


「あ、これあれか!ディスク2演出が火を吹くやつ!?」


『お気づきになりましたか』

『あの演出が、あの演出として楽しめます』


 バルブローグは途中で意識がゲーム内に取り込まれる演出があるんだよな!なるほどな!ゲーム内に取り込まれたら自分で動けるわけだ超楽しみ!!


「まじか!めっちゃ楽しみ!あ、まだディスクワンまでなんだった」


『ディスク2もやってね?』


「やるやる!これはやらざるを得ない!」


 チュートリアルフィールドをコントローラー操作で駆け抜ける。


「コントローラーとか久しく持ってなくて違和感がやばいw」


『リーダーはコントローラー系の旧式ゲームってなんかやったことあるの?』


「あるよー、モリカーとか、あと格ゲーはいくつかやってた。バルブローグの旧リメイクもやってるし。フルダイヴ出てからはそっちばっかだけどねー」


『今度モリカーもフルダイヴでるよね』


「あ、こないだの発表のやつだよね?あれさー、俺車の運転とかオートでしかしたことないんだけどできんのかな……」


『むしろモリカーやった人が事故らないかが心配』


「それは最近のオート運転舐めすぎ。法定速度以上出そうとしてもぜっっっったい出ないし、人体感知もすごいし、道判定外にカーブとか絶対動かない。オート運転で事故とか起こすほうが難しい」


『法定速度以上出そうとしたことがお有りで?』


「うちの土地の中で実験ならしたことあるよー。あ、ちゃんと警察と消防と、あとメーカーに届けてからやったからね?そこは安心してね?」


『この人おぼっちゃんなんだった……』

『車の実験できるレベルの土地がおありか……』


「いうて廃業したゴルフ場くっついてる山とか探せば捨て値で売られてるよ?」


『つまり廃ゴルフ場レースができる?』


「まじでやりたいんだったら本気出せばできるけど、安全確保が難しいんでなしかな。お、チュートリアル終わり、さーて早速謎のモヤに襲われますよっと」


『こいつのコアを今ここで破壊できないものか』


「ゲーム終わっちゃうだろwwwっと、よし撃破」


『早っ』

『さすが~』


「いうてチュートリアルボスがそんなに強くても困るっしょ。さーてプレイヤー広場解禁、NPCにキーワード聞いて回りますか」


 フィールド内にいくつかあるバルブと呼ばれる扉……というかまんま水道管のバルブのでかいやつなんだけど、これに特定のキーワードを設定することで、別の街やフィールドに移動することができる。

 ぷしゅっとミストが出てきてぎゅわっと吸い込まれて設定したキーワードの場所にぽんって出てくるんだよな。これディスク2の演出中は自分がちゃんと吸い込まれるんだよな?ちょっと楽しみだ。

 まだ最序盤なので使えるバルブは一つ。キーワードも三つくらいだったかな。


『このキーワードシステム、VR初期に本当に実装したゲームあったよね』


「現実には情報サイトに一覧が乗るだけだから、転移地点が山ほどあるだけの普通の……なんならちょっと遊びにくいゲームだったね……」


『辛辣w』

『いやでも分かる。転送地点が多すぎたし演出長いしでだるかった記憶しかない』


「さて、記憶が確かならちょっとレベル上げしないといけないんで、ちょいエリア巡りしていきますか」


 少し慣れてきた操作でキャラを走らせる。

 低レベルのかわいい敵キャラたちを蹴散らしていく。


『そういやリーダー、メン限いつやんの?』


「ん、あああれか。明日かな、後で告知するわ。酒入れるんで夜中予定、時間的には明後日に入るくらいになるかも」


『酒飲み配信珍しいね』

『リーダーいつも雑談でも飲まないのに』


「飲まなきゃやってられん。シラフで話せる気がしない」


『(どんな爆弾がくるのか……)』

『リーダーにそこまで言わせるの、ちょっと怖いw』


「ちょいでかめの爆弾投下予定なんで、心臓が弱い人は見ない方がいいかも」


『そ、そこまで?』

『予備の心臓用意しとかなきゃ』

『AEDいるやつ?』


「あーどうだろう、少なくとも俺がリスナーだったら見ない方がいいと見た方がいいで半々くらい?」


『リアタイ出来なそうなんだけどアーカイブ出る?』


「アーカイブ一応2,3日は出すけど、それ以上はもしかしたら非公開かも。酔い具合とうっかり具合による」


『まじかよ』

『メン限非公開は初では?』

『おはきょう〜何してる?』


「おはきょうー、今バルブローグやってるー」



 他のリスナーが入ってきた挨拶を拾って話をバルブローグに戻す。

 コントローラーを操作すると、キャラクターが敵を蹴散らした。


メン限は明日の夜(時間的には明後日になる頃)、アーカイブ公開は2,3日予定です。(謎の念押し)


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― 新着の感想 ―
[一言] ドットバックスってクリア後にパロディーモードあるんですかねー
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