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【書籍化準備中】「そんなの、ムリです!」 ~ソロアサシンやってたらトップランカーに誘われました~  作者: 高鳥瑞穂
廿六章 Tranquility

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閑話 ロイドソロ雑談 - サザンクロスチャンネル

「映っているだろうか?」


『おつおつー』

『おはきょー』

『こんばんはー』

『うつってるー』

『きちゃ!』

『ロイドだけ?』


「映っているな。こんばんは、ロイドだ。ああ、今日はリーダーは所用で抜けている、俺だけだ」


『あいあい』

『ロイドソロ珍しいね』

『ロイド普段雑談しねーもんにゃ』

『ざつだんだー』


「まあ……公開から一ヶ月半経ったので、ネタバレ云々もいいだろうと思って……」


『おん?』

『ああ(笑)』

『これだけで何の話か分かるの草』

『一応ネタバレきにしてたんだw』

『なんだろ?』


「映画版の『天才じゃなくてごめんなさい』の話をしたくて……」


『でしょうねw』

『今日までよく我慢したねw』

『ロイドあれ見たの?どうだった?』

『あんまし評価高くないよね』


「まあ……評価が高くないところは仕方がない。基本的にハッピーエンドではない話は視聴者評価が下がる傾向がある。あの話は、最後の最後までどこにも救いはないから」


『ひどい目に会うのが基本的に子どもだってとこもなー』

『小学生の子持ちワイ、昔読んだけど見るのはやめといた』

『買い物してこないとなので後で見るねおつー』


「その割には思ったより高い点数がついていると思う。実際、映画版の再現度はかなり良かった。子役の何人かはいわゆる無名子役だったが、あの、誓ってこの表現は褒めているのだが、死んだ目がとてもよく表現されていた。かなり人を選ぶ作品なので、リスナーに絶対に見て欲しいとは思っていない。俺が勝手に話したいだけだ」


『ロイドがそういうの珍しいね』

『いつもリーダーに話したら満足するって言ってるし』


「……リーダーに話していたら、途中で寝落ちられた……」


『wwwwwww』

『草』

『wwww』

『草』

『大草原』

『wwwwwwwww』


「いや、まあ、ちょっとタイミングが悪かったのはそうなんだ。分かってもらえると思うんだが最近とても忙しいからな。あまり興味のない話をつらつらされると寝てしまうのも、まあ、理解はしている」


『それにしても寝んなよwwww』


「ということで喋る相手を変えようと思って。今日はそういう配信だ。興味のある人だけ付き合ってくれ」


『おう』

『推しが推し作品の話をする雑談とか俺得』

『今日はねちゃうからアーカイブ残しといて』


「アーカイブは多分残る。おやすみなさい。――――さて、流石に天才じゃなくてがどういう作品かまで話す気はないんだが、今回の新版についてはあまり知らない人もいるだろうと思うのでそこから話そうか。事前に連載されていたコミカライズ版は教師視点だ。これは実際に当時勤めていらした元東大教授の方が監修を行っている。日を追うごとに顔色の悪くなっていく生徒達を間近に見て、毎月のように教育要領を見直すよう上層部に上申するも一顧だにされず、それどころか上からは想定よりも学習進度が遅い理由の問い合わせが雨のように降ってきて、ギフテッド校が想定していない秀才児に一般学校への転校を勧めて保護者から罵倒される日々の様子が少々胃が痛くなるほど描かれている」


『やばい聞いてるだけでお腹痛い』

『少々胃が痛くなる……少々?』

『それほんとに少々か?』


「で……ノベライズの方は今度は別の生徒の視点だ。こちらは五年時に一般校へ転校した児童の視点で話が進んでいく。こちらも本当に五年時に転校した人と連絡を取って、ノベライズ担当者がインタビューを行って執筆されているらしい。ずっとお互い支え合っていた二人で、でも結局自分は本当についていけなくなってしまって、最後にはRyuを置いて学校を去る。勉強ができなかったことよりも何よりも、Ryuを置いていってしまうことを悔いる描写がされていた。ノベライズは中学生時代に書店で売り出された書籍を見つけるところまで書かれている。ラストが本当にいいんだ、興味があったら是非読んで欲しい」


『ほー』

『全部視点違うの知らんかった』

『小学校の友達と連絡取れたってのがまず結構うれしいやつじゃんそれ』

『えもい感じなのか、こっち読んでみようかな』


「で、肝心の映画なんだが、こちらは原作と同じくRyuの視点で話が進行する。まあ軽く見どころの話をするんだが――――」










「――――という感じで、小児精神科医やスクールカウンセラーなどの監修が入って修正されたところも多いらしい。個人的には変に恋愛に走らなかったところも評価が高い。男女比を男性側にぐっと寄せていて、そこも原作にそういう描写があるんだが」


『(この人何回見たんだ?)』

『リーダー、寝るなとか言ってごめんzzz』

『ほんとにロイドかってくらい超喋る』

『買い物から帰ってきたんだけどまだやってんの!?ずっと映画の話してたわけじゃないよね!?』

『ずっと映画の話してたよ』

『配信開始から1時間が経ちましたけどほぼ映画の話です』

『90分映画の話を1時間語ってます』


「っと、すまない、一時間経っていたか」


『ええ、まあ、はい』

『急に正気に戻るな』


「あと映画はまだ7回か8回ほどしか見ていないと思う」


『……しか?』

『8回"しか"見てないの』

『全然正気じゃなかった』

『同じ映画金払って2回見たらだいぶファンなんだよなあ』


「すまない、一時間で切り上げる予定だったので、今日はここまでだな」


『……今日"は"?』

『あれ、これ二回目あるやつかな……』


「二回目は……まあ、どうしても喋りたくなったら、壁打ち的に配信するかもしれない」


『50万規模チャンネルで壁打ちすんなwwwww』

『どんだけ語りたいんだwww』

『いやまあ気持ちはわかるよ。天才じゃなくてはちょっと他所で話題にしにくい』


「そうなんだよな。ギルメン相手にもあまり語れなくて…。まあ、今日は良い時間になってしまったので、ここまでだな。付き合ってくれてありがとう」


『おつー』

『おつおつー』

『オツカレサンシター』

『配信予定ってどっか出てるっけ?』


「直近の予定は明日はリーダーもいる雑談、明後日が長丁場予定なので軽くだな。明後日24日は予定通り繰り上げ年末イベントになる」


『はいよー』

『クリスマスイベントだーい』


「それでは、長々とお付き合いいただきありがとうございました。また次の配信でお会いしましょう」


『おつおつー』

『ばいばーい』


===== この配信は終了しました =====

間章で時間飛ばそうかと思ってたんですが、予定外に文字数書いちゃったので明日から予定外27章となります!

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― 新着の感想 ―
トラさんはまだ踏みとどまって全て書き記す事を使命としていたけど本格的に脱落した子はメンタル的にはどうだったのだろうか これ初期のギフテッド側の視点も見たいな トラさんは会いたいのか会いたくないのかわか…
ロイドさんはRyuが誰か知ってるのにこれだけ語れるんですね。 実はRyuさん本人ロムってたら私がよろこ…ぶんだろうか?? アーカイブ残るって事はハムさんの検索に引っかかって、トラキチさんに通報案件です…
ハムさんか別の友人か…… まぁ支え合っての部分からするとハムさんだろうなって
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