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【書籍化準備中】「そんなの、ムリです!」 ~ソロアサシンやってたらトップランカーに誘われました~  作者: 高鳥瑞穂
十二章 トップレンジャーとストーリー

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12-7.【EFO】フィツィロ出現関連話するよ~ - サザンクロスチャンネル

 

「――――というわけでラスボスは太陽、もっというなら太陽に成り代わったなにかだという感じかと思います」


『りくつはわかる』

『図書館に"ない"本さがすって無理では……』

『文字通り全部設定本読まないと分からんじゃん』


「元々EFOはストーリー型で、要素の発見後はみんな共有しちゃうよね、っていう方針なんだよね。要素秘匿する必要も特にないし。だから誰か一人二人発見すればいいからこのやり方が許される。異世界型だと情報秘匿が結構あるから、あんまされない方法かなぁ」

「一応あの後ガラガラになった図書館に行って、司書に太陽にまつわる本はあるか、と聞いてみた。"たいようとは何でしょうか?"と聞き返された」

「お、そうなんだ。じゃあ太陽関連が怪しいって気づけば、本全部読む必要はないんだね」

「流石にそこまでの鬼畜ではなかったようだ。太陽が怪しいと気付くのが難しいという問題はあるが」


『太陽が怪しいのは分かったけど、じゃあ何でソマニなの?』


「太陽に成り代わった敵が次に狙いたいのは、やっぱり月じゃないですか?」

「まあ、それは何となく分かる」

「転職の神殿――月の神殿の神像が明らかに挙動がおかしいしね。狙われているのかも」

「ということで、月モチーフの場所を探そうと思いまして……とりあえずうさぎかなと」

「神像がうさぎだったから、妥当だね」

「このゲームうさぎがすごく少ないんですよね」

「そう?」

「はい。プレイヤーの獣人にうさぎがいないし、モンスターもあまり数がいないし、ギルドペットにもうさぎはいないし」


『ペットにはうさぎおるで?』

『普通のうさぎはたしかにいないけど、トビウサギがいるよー』


「トビウサギはげっ歯類なので、ネズミの仲間です」


『えっ』

『(やべえうさぎだと思ってピョン太ってつけてる)』

『うっそだろお前ネズミだったの!?(トビウサギを撫でながら)』

『うちのビスカッちゃんは!?』


「ビスカッチャもげっ歯類です」


『う……うそだ……』


「えーと、ペットの話はちょっと置いとこっか、ウサギ型モンスターはいくらかいるよね?」

「そうですね、お昼に調べたんですが、ジュリアナ山麓の三つ目うさぎ、楽園の農場のヴォーパルバニー、それからチュートリアルのソマニ、以上3種です。最初の2種は汎用モンスターなので……流石に汎用モンスターからレアを探す、みたいな話ではないだろうと思いますので、とりあえずソマニかなと」

「まあそうね?」

「アステカの神様にウィツィロポチトリっていう神様がいるんですが、日本語での旧表記はフイツィロポクトリだったはずなので、名前の由来もそれっぽいなと思って。蛇の武器を持つ、あるいは蛇の片足をしているという太陽の神様です」

「めっちゃそれっぽいな」

「単純にチュートリアルボス……プレイヤーが必ず倒している敵というのもそれっぽいですよね。ソマニがとても怪しいと思ってチュートリアル戦闘を思い返すと、あれボスが引き撃ちをしているのではなくて、うさぎは本気で逃げていて、蛇だけが攻撃的だったんじゃないですか?」

「……あー」


『あー』

『あのくそうぜえ引き撃ちってそういうことなの』


「ということはうさぎの意思と蛇の意思は別なんです。なので、分離できるのではないかと」

「それで引き抜くって話になったのか」


『とりあえずチュートリアルからストーリー回ろうと思って、ソマニ戦はしたのに(涙)』

『第一発見のがしてるやつがおるw』


「お、ソマニ戦やってるリスナーいるね。普通に倒すとどうだった?」


『普通に討伐完了したっす。ドロップとか変な演出とかもなかった』


「うーん、ヒントくらい入れろ~」

「EFOの運営はそういうところがあるな」


『不倒の双対とかな』

『マリアベルの巨塔とかな』

『公式情報更新きたで~』


「早かったな!めっちゃ楽しみだったんだよね!同時視聴しようぜ!流すよー」


『追加PV来とる』

『は?』

『え?は?セリスちゃん?』


「わ、私初手ですか!?」

「そりゃそうでしょw蛇引き抜いたのセリスなんだからw」

「ねむ蝉の雨弓はやはり格好いいな」

「おおー、演出こうなるのか」

「先生のガードうまいなー」

「こう編集されると面映いね」


『おおおボス変形かっけえ!』

『つよそう』

『※第二形態はスキップされました』


「ホーリーヴェールのチョイスがよかったよな」

「奥義ラッシュ演出かっこいいですねー」

「編集の妙だねえ」

「お、ラストはカットか」

「クリティカルなセリフだったからな。カットだろう」



 選んじゃっていいですか?

 いいよ、どれにする

 俊敏の力です

 じゃあオレも

 私はこれだな

 私も、これです

 まあ、俺はこれ一択だが

 ロイド

 気にするな、好きに選べ

 俺さ

 ああ


 やっぱ、アタッカー好きなんだよ



 掴み取った光に反応して、ソマニの欠片が赤く光る。

 そして超越の文字が踊って、PVは終了した。




「かっっっっこよかったですねえ!」

「いやラスト恥っずwww」


『え?えええ?どういうこと!?』


「はいというわけで!俺達のフィツィロ戦ファーストアタックが公式PVになりましたー!」


『88888888』

『888888』

『おめでとー!』

『これいつ言われたの?』


「特に事前協議があったわけではなく、終了後に公式PVにしていいかという問い合わせが来た」


『そんなことあるんかwwww』


「ゲーム内のプレイ情報はEFO側に取得公開権限があるからな」

「こうもバッチリ録画されてるのはちょっとウケるねw」


『超越どんな感じー?』


「沼」

「沼コン」

「とりあえず取り返しのつかない要素ではなかったです。切り替え可能です」


『お、そりゃよかった』


「もう一度フィツィロを倒すと変えられます」


『マジかよ』

『さっき虐殺されてきたんだけど』

『え、セリスちゃんもう一回倒したの?』


「午後イチでニャオ姉さんとねむ蝉さんと3人で行ってきました。ねむ蝉さんはブレイダーだったので普通にブレイダーの超越で、私の方も選び直せました。まあ俊敏がいいので変えませんでしたけども。ああ、フィツィロは明らかに弱かったです。人数依存だと思います」


『ほー』

『で、肝心のコンテンツは?』


「内容としてはステータスが特化する」

「他が少し削れて、その分選んだステータスが伸びる。ごめん支援の力だけは分かんない。続報待って」

「伸ばし方がエグいよね……」

「アイテムを食べさせるとポイントが伸びて、一定ラインで1偏るんですが……」

「まあ分かってもらえると思うんだけど――――ボスドロ以外ではほぼポイントが増えない」

「一応、ゴミでも1000個も入れ込めば最初の一回くらいは上がりますけどね」

「後多分、同じのを食わせまくるとポイント係数が下がると思う。試しにクソほど余ってるマデラン食わせたけど5本目くらいで増えにくいな?って感じて、10本いったら明らかに伸びなかった」


『沼……』


「で、これが最悪なんですけども」

「すげー嫌な言い方きたなw」

「別の力を選び直すと、リセットされます」

「え、それまじ?」

「はい。実は試しに武技の力の方を選んでみようと思ったんですけど、ポイントリセットされるっていう警告が出ました」


『沼…………』


「他が削れて選んだのが伸びるから、ステータスの総量は変わらないんで、やらなくてもいいコンテンツだよ。ただの沼なだけ」


『これPvP荒れない?』


「将来的にはすげー荒れると思う。同じビルドでも選んだ力と食わせた量でステータスが全然違うから」

「最終的に同一ビルドで落ち着いてしまう、という問題をなんとか解消したかったんだろうな」


『偏らせ過ぎたステータスって戻せないの?』


「下げる方は任意で下げられるよ。下げたら最後上げるにはまたアイテム食わせないといけないけど」


『沼…………………』


「あ、マニの祝福はオフにはできるので、フラットな状態にはいつでも戻せます。こちらはデメリットなしです」


『運営にも人の心が……』

『いや明らかにねーだろ』


「それな」

「公式情報を見ているが、キャラスロット上限が増えるようだ」

「おお!運営にも人の心があった!」

「エクストラキャラクターという名前で、アイテムスロットは増えないキャラクター枠になるそうだ」

「まあ、そこは仕方ねーな。ソードマンもう一体作らねーと」

「俺もセージはもう一体作る」

「キャラスロ上限増えるならアサシンもう一体作ります……」

「私もブレイダー作り足さないと……」


『メイン系作るの?』


「メイン系作り足さないとだめなんだよー。攻撃型ソードマンと防御型ソードマンにしないと」

「魔法型セージと、支援型セージが要る」

「俊敏型と、攻撃型を比べないと……」

「防御型と攻撃型が要るね」


『ガチか』


「まあ、トップってそういうもんだし?」

「しばらくは試行錯誤が必要だな」

「丁度バレンタインイベントで素材集め時期ですから、新キャラで素材集め兼ねたレベリングになりますねえ」


『がんばれー(他人事)』

『応援してるー(モブプレイヤー感)』


「がんばるよーしばらく裏はこれにかかりきりだわw」

「さて、話は大体いいだろうか」

「っと、ぼちぼち30分喋ったか」


『おつおつー』

『今日はもう配信ない?』


「夜にもしかしたらアイテム収集とかの様子垂れ流すかも?ごめん未定~」


『あいあい』

『何もかもの予定が狂ってるもんなw』


「そゆこと。じゃあこの配信はここまで!先生もありがとうございました!」

「いえいえ、楽しかったよ。またそのうち」

「ええ、またそのうち。視聴者の皆は次の配信で」

「ご視聴ありがとうございました」

「それじゃーオツカレサンシタ~、ばいばいっ!」


===== この配信は終了しました =====


※クソほど余ってるマデラン

リスナー→ドリアン:「誰からでもプレゼントを受け取る」設定なので受け取れる

ドリアン→リスナーへ返送:「フレンド・ギルド・パーティからのみプレゼントを受け取る(デフォルト設定)」になっている人多数で返送できない

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― 新着の感想 ―
[一言] 今までボッチ期間長かったのに、参謀役がハマってきてるのは素の優秀さ故かなw ただここ最近の行動を見ると、 トラさんとこで武器チェンファイター習得、最強相手に一発かます オルタナティブと条件…
[気になる点] セリスのサブキャラ枠は、シーフ・奇術師・ファイターまで登場していますが、課金枠の2キャラ分を使用せずにエクストラ枠を使用する理由はあるのでしょうか? アイテムボックスの枠数が増えるメリ…
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