閑話 「ギルドってなんですか?」 - サザンクロスチャンネル
「はいおはようございますカッコキョウベン、いや今普通に朝なんだけどな、サザンクロスのグライドです」
「おはようございますかっこきょうべん、サザンクロスの、セリスです」
「ってことで、今日はセリスにギルド案内しながら、ギルドシステムの解説をしていきます。リーダーが今なんかめっちゃ忙しいらしいんで代理俺っす~」
「ありがとうございます、よろしくお願いします」
「へいへい、じゃあ回っていきますか」
「あの、すみません最初に聞きたいことがあって、いいでしょうか?」
「もち」
「ギルドってなんですか?」
【←一瞬フリーズするグライド】
「あ、えっと、すみません……」
「いや、えーとそうだな、その時一緒に攻略をする短時間の協力関係がパーティ。長期に協力関係を持とうっていうのがギルド、だな。短時間パーティだとアイテム共有とかはしにくいし、フレンド相手でもログインしてないと貸し借りできないけど、ギルドならギルド倉庫を使ってアイテムや素材を共有したり、パーティ人数以上の大人数ギルドチャットで情報を共有したりできる」
「なるほど!」
「あんまり考えないとこ聞かれると結構焦るなwギルド設立はストーリークエスト"古の本の黒ずみ"クリア後、プレイヤーが三人集まれば設立できる。チュートリアル指示に従ってはいを押してれば建てられるはず。
設立したらもらえるのがギルドハウス。ギルドを設立・加盟すると"ギルドの鍵"がもらえて、この鍵は街中であればどこでも使えて、使うとギルドハウスに入ることができる。ギルドハウスのサイズや部屋数はゴールドをつぎ込むことで拡張できる。デフォルトが5部屋。最大サイズは――まつひささんのところかな?2000部屋まで拡張したって言ってた」
「にせん!?」
「あそこはギルメンがすごい多いんだ。全員に個室をあげようとするとそうなる」
【サザンクロスは500部屋程度、拡張資金は100Gゴールドくらい】
「ギルドの目玉は大きく2つ、ギルド倉庫と、ギルドレベルによるバフ効果だな。
まずはギルド倉庫。これは最初にもらえる5部屋のうち1つが強制的に倉庫になる。デフォルトだと100スロットまでか?ギルドクエストやゴールド注ぎ込みで拡張できる。うちはかなり拡張してて――えーと、ごめん数を忘れたちょっと調べる……100Mスロットまでらしい」
「それ、アイテム探せるんですか……?」
「け、検索があるから……」
【入れっぱなしで存在を忘れられたアイテムとか多分腐る程あります】
「中央倉庫の他にも、独立倉庫が購入できる。こっちは課金だな。サザンクロスでは錬金部屋と鍛冶部屋に専用倉庫がある。中央倉庫でかすぎて、仕舞ったアイテム探すのが結構たいへんで……」
【←やっぱり大変なんだな、という顔をしているセリス】
「倉庫はそんな感じ。倉庫の使い方は各ギルドで結構違うな。サザンクロスはかなり自由。入ってるものは自由に使っていい。逆にいうと入ってるものは自由に使われちゃうから、なくなると困る装備や素材は個人倉庫を使ってくれ。素材系は、使い切ったらギルチャの倉庫状況っていう報告欄があるから、そこに報告しておけばサポメンが動いてくれる」
「おまかせしちゃっていいんでしょうか?」
「気になるなら自分で取ってきてもいいけど……やることが決まってないと手持ち無沙汰になるっていうタイプのメンバーがいる。そういう人たちが取りに行ってくれるから、とりあえず書いておいて、忙しそうだったら自力でやればいんじゃねーか?」
「なるほど……ちなみに、他にはどんなルールを設定してるところがあるんですか?」
「んー、俺が知ってるのだと、素材系は使った量を都度書くとか、使ったら使った分補充するとかはあったな。素材は自由だけど、装備系は持っていく時・返した時に必ず報告、みたいなギルドもあった。逆に完全フリーで報告とかないところもある」
「へー」
【各ギルドでルールが違います。必ず確認しましょう】
「倉庫はこんなもんか。じゃあ次、ギルドレベルと、ギルドバフ」
「バフなんてあるんですね……」
「むしろバフのためにギルド立てる人が多いと思う。ギルドクエストっていうのがあって、まあギルド員だけでこの素材を集めろとか、この敵を倒せとかそういうやつなんだけど、クリアするとギルドレベルが上がる。ギルドレベルが上がると便利系設備とかが解禁される。錬金部屋、鍛冶部屋、会議室とか、あとギルド倉庫にアクセスできる端末とかだな」
「ああ、それで談話室から倉庫見れるんですね」
「そうそう。サザンクロスだとこの端末を大量購入してて、主要な部屋にはだいたい置いてある。便利だけど、たしかギルドレベル20くらい上げないと買えない。ギルド一覧を見るとレベル20くらいが団子なのはこれだけは買いたいってとこが多いからだな。さて、到着。――――どうぞ」
「わ、わぁ!?」
「ギルドの樹、レベルが上がるとどんどん成長していって周囲に花が咲く。最初は苗木で、最高レベルになるとここまで育つ」
「すっごい!きれいです!!樹が光ってる!!」
「設定上はこの樹から溢れる力をもらってバフがつく、だったはず。ギルドごとに微妙に見た目も違うんだ。オルタナティブのとですぺなるてぃのは見たことがあるけど、オルタナはもうすこし青みがかった光、ですぺなはもうすこし赤くて温かい感じ」
「私、この緑の柔らかい感じ、好きです」
「そりゃよかった。昼寝に最適なんでよく寝てるやつがいる。今日はいないなw」
「撮影で入るって告知聞いてお昼寝できる人はなかなか神経が太いと思います……」
「それはそうwバフの内容はちょっと多すぎるんでWiki見てくれ。うちはセーフエリアでの自然回復量増加、経験値増加、採取成功率上昇がついてる。このバフも、ギルドレベルが上がる――樹が育つと効果が強くなってセット数も多くなってく。まあセットは最高3つまでだけど」
「あれ、戦闘効果もあるんですね?」
「ある。けど、最高レベルのギルドバフかけちゃうと、攻略動画が攻略動画として成立しなくてな……うちではかけてない。ですぺなはかけてたはず、あそこ動画やってないから」
「ほえー、徹底してる……」
「ああ、たまに勘違いされるけど、戦闘バフは通常エネミーへの効果だから、ボス属性とPvPでは効果出ない。大会舐めプとかではないっす」
【ゴールド節約系、戦闘系、色々あります】
・・・
・・・・
「主要な設備はこんなもんかな?個人ルームは好きにハウジングしていいよ、倉庫にある家具は余りもんだから全部使っていい」
「ニャオニャオさんのお部屋、すごかったですねぇ……」
「ニャオ姉は部屋飾るの結構命かけてるからな……ええと、最後が、ギルドランキングシステムだな」
「ああ、気になってました、あれなんですか?」
「まずギルドランキングなんだが、これは上位になったからといって特に報酬はない。強いて言うなら効果なし称号がもらえるくらい」
「えーと、この"ギルドランキング1位"っていう称号ですね?」
「そう、まあウチでそれつけてる奴はいねえな。10位にはじめて入ったところとかはたまに付けてるけど……効果ないし……」
「効果はないのに、上位目指すんですね?」
「そこにランキングがあったら登ってみたいのが、ゲーマーの性というか……」
「なるほど……」
【山があったら登りたいよね】
「EFOではボス攻略スコア、レアアイテムの保有率によるスコアの2つ柱でランキングされる。厳密にはイベントランキングとかも加味されてるけどそれほど影響はデカくねえかな。レアアイテム保有率は文字通り、レアアイテムの種類。個数じゃなくて種類数だ、そこは注意な」
「おなじの何個も持っていても駄目なんですね?」
「そう。で、ボス攻略なんだけど、これはボスごとに初クリア、最速クリア、最高スコアの3部門でランキングされてて、初クリア1パーティと、最速クリア・最高スコアの各10位までがギルドランキングにスコアリングされる」
「ほうほう」
「で、ギルドランキングに反映されるスコアは、公開から時間が経ったボスはランキング用スコアの係数が下がる調整が入ってる」
「えーとつまりギルドランキングを維持するには、新しいボスで、高い記録を取らないといけないんですね?」
「そういうこと。初クリアは最初の1パーティだけが対象だから、そこは本当に取り合いだな」
「ほー」
「旧来のボスも係数は低いけどギルドランキングに影響はするから、ギルド立ち上げ直後で上を目指すならとにかく低ランクボスの記録を最新武器で塗り替え続けるってのも有効。チリツモだけど、本気で全部書き換えたらギルラン10位にはカスると思う」
「……あの」
「ん?」
「サザンクロス、ずーっと1位、ですよね?」
「うん」
「どうやって……?」
「リーダーとロイドとトラキチが、7割くらいのボスの初回クリア記録を持ってる」
「…………」
「……………………」
「……はい、あの三人が特別だということは分かりました」
「うん、分かってくれて嬉しい」
【最新ボス3つくらいまでは常に記録保持を意識してます!初回クリア以外もやってるよ!(リーダー)】
「っし、ギルド説明はこんなもんかなー」
「お手数おかけしました、丁寧にありがとうございます」
「いえいえ、じゃあ最後に、一部の人には目玉と言われているギルドシステムを紹介しますか~」
「目玉?何ですか?」
「まだここ入ってないって聞いたんで――――どーぞ、足元気をつけて」
「はっはわ!?え、猫!?え、あ、わんちゃん!え、えええええええ!?!?!?!?オコジョがいる!?!?子犬、え、かわっかわいいっ!!!」
【目が爛々ですね、セリスさん】
「ギルドペットシステムっすー。ペット部屋に、こうしてペットを飼うことができます」
「ここに住みます」
「ぽんすけと同じことを言うなw」
「え、ご、ごはんとかはどうすれば!?」
「おやつはあるよー、そこの箱にって早い、早いよセリスさん」
「にゃー、にゃーん、おいでおいで、しろちゃんって言うの?よろしくね?おやつ食べる?かわいいねえ、ふわふわちゃん、にゃー、あ、くろいわんちゃんこんにちは、黒曜ちゃん――黒曜君かな?さらさらだねえ、おやついる?」
「――――聞け」
「えっあっすみませんっ!あの、カット!カットしておいてください!!!!!」
【※しません】
「ほい、じゃあこのペットたちを背景に動画終わろうか、ギルドどうだった?」
「すみません最後のこの子達に全て持っていかれて今何も思いつかないです」
「wwwwww」
【絶対に撫でる手を止めないセリス】
「まあ気に入ったなら何よりだよwニンカもよくいるから、仲良くしてやってくれ」
「入り浸ります!!!」
「……ほどほどに、仲良くしてやってくれ。それじゃあ今日はここまで!オツカレサンシタ~」
「あ、えと、おつかれ、さまでした!」
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※トラ小屋で初回クリア記録を持っていたメンバーの大半がサザンクロスに加入したため、ギルドランキング用スコアも編入処理されています。現在まじで不動の一位です。
次話より12章になります!
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