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【書籍化準備中】「そんなの、ムリです!」 ~ソロアサシンやってたらトップランカーに誘われました~  作者: 高鳥瑞穂
十一章 トップファイターの呼び出し

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閑話 匿名希望アサシンを倒せ! - おるのげーむちゃんねる 上

「こんちゃーっす!おるくんでーす!」

「こんちゃーっす!ねころでーす!」


『こんちゃーっす!』

『こんちゃー!超楽しみだった!』

『いやちょっとタイトルwwww』


「さあさあ初手から配信タイトル気付いてもらえて嬉しいぜ!今日のゲストはこっちらー!」

「おはようございますかっこきょうべん、サザンクロスの、セリスです」


『キターーーーーーーー!』

『セリスさんこんちゃーっす!』

『話題の張本人じゃん!!!!』


「ついでにおはようございますカッコキョウベン、サザンクロスのリーダーで~す」


『あ、すかp……リーダーこんちゃっす!』

『すかp……リーダーじゃん!』

『りー……すかぽんたん来たんか』


「ちょっと!?こっちの配信でまでそれ言われんのは心外なんだけど!?」

「いやあれはリーダーが悪いでしょ」

「せやせや」


『せやせや』

『そーだそーだ』

『俺のマデラン返ってきた恨みは忘れんぞ』


「あ、マデラン送ってくださった方ですか?お名前は全員分確認いたしました、本当にお心遣いありがとうございます」


『許した』

『チョロいなw』


「さって、セリスさんの時間が有限なので、早速今日の企画を説明しちゃおうかな!」

「匿名希望アサシンを倒せ!セリスさんにはこれから、我々全力のオルタナティブと連戦してもらいます!」

「はい!頑張ります!」


『……え?』

『連戦?マジ?』


「マジでーす!裏にオルタナティブの武闘派プレイヤー15人ほど控えてもらってまして!」

「ルールはPvPまったり50%、HP半損で敗北!一人あたりの持ち時間は5分。フィールドタイプはせませま1on1、一番狭いやつだね。運営に頼み込んで、特殊裁定で対戦後にクールタイムを含むスキル状態を解除する設定にしてもらってますー。毎回イカサマダイス使えるぜ!」

「セリスさんのイカサマダイスを何枚剥がせるか、あるいは倒せるのか!」

「倒せたプレイヤーにはなんと!」

「セリスさんにアルディアナをプレゼントする権利が贈呈されます!」


『wwwwwww』

『プレゼント"する"権利なのwwwww』


「あの、本当に意味分かってないんですけど、それ、景品として成立するんですか……?」

「一つ良いことを教えてあげよう」

「へ、はい」

「今回参加する15人は、全員129人のリストの中に名前がある」


『ガチかよwwwwwwwww』

『羨ましいぞ!俺もプレゼントしたい!!!』

『コメントにもガチ勢がおるわ』

『リーダーは何でいるの?』


「俺は付き添い兼解説~。基本的にカメラ横待機でおるとスキル解説とかするよー」

「オルタナティブ側の解説は俺だけでいいんだけど、セリスさんの解説はサザンクロスの誰かいたほうが良いなーってことで呼んだ~」

「連戦には魔法職も居るんで、ねころも解説でーす」

「あの、魔法職の方もマデラン送ってくださったんですか?」

「わざわざ取ってきて新規に作ったって言ってた」

「なんか……ごめん……」


『海より深く反省しろ』


「ということで、全員超絶やる気です。頑張ってね」

「はい、頑張って倒します!」


『逃げて良いんだよ!?』

『(なんか不安になってきた)』


「よし、じゃあ一人目からやっていこうか!カフェオレ大好き!」



* * *



「はい8人しゅうりょ~、一旦休憩挟むよ~」

「「うーーーん………………」」

「まさか一人も倒せないとは」

「流石に5人くらいで一度倒されると思ってたわ」


『あ、あの、セリスさんの連戦大丈夫……?やばくない……?』

『インターバルなし連戦って本当に本人許可取ってる?』


「実は今回のルール、最初は毎試合インターバル5分挟んで、オルタナティブ側は10人の予定だったんだよ」

「15人の中からどの10人が行くのかで一瞬血みどろの戦いになりかけたよね」

「そしたらリーダーが……」

「別に、インターバルいらんし15人全員来いよ、って言った」


『鬼畜か?』

『いや、どう、なんだろう?』


「おつかれセリス、大丈夫そう?」

「え、はい。休憩ありがとうございます?インターバルなしって聞いてたので、ちょっと驚きました」

「意味分からんオブ・ザ・イヤー」

「連戦のほうが楽なので、残りは全部連戦でいいですよ」

「訳わからんオブ・ザ・イヤー」


『え、は………え?』

『連戦が……楽……?』

『このコ実は中身トラさんだったりする?』


「休憩入ると気持ちがちょっと切れませんか?」

「……うん、実は今回の企画は、セリスの特殊性をわかりやすく分かってもらいたくてあえてインターバルなしを提案してます」

「特殊、なんですかね?」

「特殊ですねー」

「ここまでの連戦は俺でも無理かもしれん」

「ねころは無理っす。多分4,5人くらいで落ちる」

「まあ、ワンミス即死ではないので、他の戦闘方法よりは多少気楽だと思いますよ」

「「審議中」」


『審議中』

『審議拒否』

『否決』


「え……え?」

「えじゃないが。――もう分かってもらえたと思うけど、セリスの完コピは常人には不可能だから。毒アサやりたい人はそのへん良く肝に銘じて、いつでもクリティカルに転向できるようにしてね」

「うん、俺に毒アサは無理そうだわ。さて、どう、うちのメンバーは?」

「そうですね、皆さん攻撃がまっすぐで、リーダーさんのようないやらしさがなくてやりやすいです」

「ちょっと待ってその言い方は悪意ない?」

「いえ……舐めプされた上にフェイントで落とされたことを根になんて全然持ってないですよ?」


『超根に持ってて草』


「しかたねーだろあのタイミングはそうするしかなかったんだからさあ!?!?」

「なにそれ超みたいwww」


『俺も見たい!』

『見せろ!どうせ録画あるだろ!』


「今編集中~、明日か明後日には公開できるよ」

「マジか!超楽しみ!」

「おう、楽しみにしてろよ!リーダーロイドVS、トラキチセリス戦」

「「…………は?」」


『は?』

『今なんつった?』

『え?トラさん?マジ?』


「トラとセリスのペアだったんだよ。それでセリス速攻で落とさないといけなくてちょっと対人戦初心者にするにはアレなフェイントかけた……」

「鬼か?」

「トラキチとペア組んでる状態のセリスの前でもそれが言えるなら聞いてやるよ」

「ごめん言えんw」

「だろー?」

「っと、時間時間。そろそろ休憩明けるよ~」

「あ、はい!じゃあ続き、行ってきます!」



* * *



「――――一応さ」

「うん」

「うちも、ギルラン6位の、世間的にはトップギルドなんだわ」

「そうだね」

「1対15で連戦ハンデ負ってもらって、一人も倒せないって、マジ?」

「セリス最近ますます動きに磨きがかかってなぁ。諸事情あってPvP練習ばっかりやってたし」


『いやー、すさまじかったですね』

『マデランって強いな~』

『俺のマデランあそこまで強くないです』


「マデランの強さは変わんねーよw」

「気持ちは分かるけどね!」

「え、えーと、お疲れ様です!」

「おつおつ」


『お、お疲れ様です、セリスさん……』

『あの、肩お揉みしましょうか……?』

『お茶とか、お菓子とか、要ります……?』


「え?え?なんですかこのコメント?」

「あー、ごめん気にしないで、ウチのいつものノリなんだわ」

「ああ、そういうやつですね、分かりました」

「さって、ウチのが全滅か~」

「仕方ない、やりますか」

「セリスどうする?先に言ったけどやらんでもいいよ」

「あ、いえ、せっかくの機会なのでお受けしたいです」


『お?なにやんの?』

『これはまさか……?』


「では!エキシビジョンマッチ一回戦!セリスVSねんねんねころ!準備お願いしまーす!」


制限時間が5分なので、逃げまくれば落ちません。逃げられればな。


おるのげーむちゃんねるのギルメン用サブチャンネルでいろんなメンバーがマデランを作っていたため、リスナーも一緒にやってて、例の129件の3~4割くらいはおるくん関係者です。

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