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罪と罰の天秤  作者: 一布
第四章 この冷たく残酷な世界でも
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最終章 おまけ①


 燃えた・・・燃え尽きたよ・・・真っ白にな・・・。


 いや、別に執筆をやめるわけではないですけどね。

 とりあえず、本作については燃え尽きました。

 力不足で上手く書けないこと、書き切れなかったことはあるけど、書けるだけのことは書きました。


 そんなわけでこんにちは。

 作者の一布でございます。


 最終章のラストまで読んでいただき、本当にありがとうございます。


 感謝の意思を伝えるため、現在全裸になっております。

 全裸の状態で土下座しています。

 まあ、男の汚ねぇ裸なんぞ誰も見たくないとは思いますが。

 どうでもいいですが、土下座って、後ろから見るとケツの穴が丸見えになりますよね。全裸だと。


 まったく関係ない話ですが。

 昔、一布の先輩が痔になりまして。

 肛門科での触診の際のポーズが、土下座に近かったらしいんですよね。


 触診されてるとき、先輩は思ったそうです。


「もう失うものは何もない」と。


 ・・・って、どうしてこんな重い物語のおまけで、肛門の話をしてるんでしょうかね。


 そんなわけで、肛門はあっちに置いておいて(ポイッ)。


 このおまけでは、本編に出てきた人物の紹介や一部後日談、設定の裏話などを書いていきたいと思います。


 それではどうぞ。


【登場人物とその後日談】


 ■佐川亜紀斗


 基本的な内容は第一章のおまけで書いたので、より深掘りの部分を。


 十六歳のときに喧嘩を売ってきたチンピラ達を全員病院送りにした後、保護観察処分を受ける。その際に出会ったのが、少年課に所属していた先生。


 自分を捕えた先生に対し、亜紀斗は、最初は敵対心を剥き出しにしていた。また、自分を更生させようとする保護観察官などに対しても敵対心を向けていた。


 ほとんど義務的に保護観察官とのやりとりをこなす中で、先生が、度々亜紀斗のもとをたずね、近況を聞いてくる。


 先生に対して心を開くわけではなく、ただの愚痴のように、亜紀斗は本心を口にした。保護観察官が偽善者っぽくてムカつく。どいつもこいつもうっとおしい、と。


 先生はそんな亜紀斗に対し、「愚痴りたければ俺に愚痴れ。八つ当たりしたけりゃ俺に八つ当たりしろ。ただし、暴力はなしだ。自分より弱い奴に対して当たるのもなしだ」と笑って伝える。


 そんな付き合いを続けるうちに、亜紀斗は、愚痴以外のことも先生に話すようになる。愚痴以外で最初に話したのは、思春期の少年が好きな性の話。そこから徐々に会話の幅が広がってゆく。


 話す内容が増えていったところで、先生に、猫の保護施設などにも連れて行かれるようになる。人を恐れ、威嚇する猫を見て、亜紀斗は共感し、自分の生き方を見つめ直すようになる。


 同時に、自分を捕まえながら親身になってくれ、激務の中でも自分に手を差し伸べてくれた先生に憧れを持つようになる。それが、警察官を志したきっかけ。


 警察学校に入った後、本編にあるような経緯を経て、SCPT隊員となる。


 本編終了後に、麻衣と結婚。エピローグ時点での子供は三人(一人は妊娠中)だったが、最終的には九人になる。双子が二組に、他五人。五男四女。麻衣の最終出産年齢は四十歳。お疲れ様としか言い様がない。


 最終出産後も二人の性生活は続くが、さすがに避妊はするようになった。


 余談だが、亜紀斗の経験人数は元婚約者と麻衣の二人のみ。実は一途で誠実。ただ、性欲が異常。


 さらに余談。咲花との最終的な戦績は、一勝八十八敗。ただし本人は、〇勝八十九敗だと感じている。



 ■笹島咲花


 咲花に関しても基本的な内容は第一章のおまけで書いたので、より深掘りの部分を。


 本編終了後、秀人(子)の後押しもあって、ようやく亮哉と結婚する。三十代後半と四十で、二児を出産。二人とも女の子。姉の方は、香澄と名付けた。自分の姉の名前。


 隊長という激務の傍らで、犯罪被害者支援も行う。自身が有名な事件の被害者遺族であること、長い間苦しみ続けたこと、自分が幸せになることに対し罪悪感を抱き続けたことを語り、被害者遺族の心のケアに努める。


 また、犯罪被害者への支援の甘さについて、より充実した法を成立させるための請願書、地方公共団体への条例成立の嘆願書提出なども行う。合わせて、被害者への賠償もせずに逃げ回る犯罪者に対して罰則を与える法を成立させるための請願書、地方公共団体への条例成立の嘆願書提出なども行う。


 隊長となっても訓練は欠かさず、実戦訓練にも参加した。


 定年退職後も、自発的に訓練は続けている。そのため、全盛期よりは当然衰えているが、その辺の現役隊員よりは強い。


 秀人(子)が恐れる唯一の人物でもある。当時に、彼がもっとも信頼し、頼っている人物でもある。


 咲花の二人の娘は秀人(子)に想いを寄せるが、諦めることになる。理由は後述。


 なお、メタネタだが。


 第三章は咲花視点が少なく、同時に、いかにして咲花の心情を上手く表現できるかがポイントになると思っていた。そういう意味で、第三章の第十七話「愛と罰」には、かなり力を入れたつもりだったり。


 ・・・上手くできただろうか?



 ■藤山博仁


 身長178センチ。体重70キログラム。


 性格面等に関しては、本編にある通り。本来は熱血漢で正義感が強く、組織全体が腐っていることに反抗していた。しかし、正義は権力に劣るという現実から、一旦は自分の中の正義を捨て去る。


 再び本来の自分に戻ったのは、咲花や亜紀斗の影響。この二人を同時に見たからこそ、かつての自分の理想を思い出した。


 本編終了後、特別課の課長に昇進。


 特別課は、他部署へ隊員をヘルプに出すことがある。そのため、特別課の課長には、他部署の責任者との会議等が多々ある。課長の不在が多くなるのはそういった理由から。基本的は、他の部署に顔を出し、捜査方針や人員のヘルプについて話している。


 天涯孤独。父親の顔は知らない。母親は藤山自身が三十代の頃に亡くなり、兄弟もいない。祖父母、従兄弟といった親戚もいない。結婚もしていない。守るべき人も弱点となる人もいない。つまり、権力者に害をなすことで、報復として狙われる身内がいない。だからこそ、かなり大胆な調査や上層部への探りを入れることができた。


 本編終了後は、華を養子にした咲花を適度にサポートしている。プライベート携帯の使用の許可など。


 定年退職後は、何がどうしてそうなったか、洋服作りの趣味に目覚める。しかも、かなりフェミニンな服がお好み。


 作った可愛らしいゴシックロリータを、すでに大人になった秀人(子)に着せようとして「気持ち悪い」と言われた。つまり藤山は、秀人親子双方に「気持ち悪い」と言われている。理由は異なるが。



 ■奥田麻衣


 身長152センチ。体重50キロ。

 Hカップ←


 身長の割りに体重があるのは、胸が大きいから。


 コンセプトは聖母。というより、聖母のようなおおらかさと包容力がなければ、亜紀斗の恋人や妻などできないかな、と。


 可愛らしい顔立ちと胸の大きさから、下心満載の男達から非常にモテる。下心がない男達からも、その包容力からモテる。


 実は、学生時代に不倫をしていた。バイト先であるファストフード店の店長と。


 とはいえ麻衣は、店長が既婚者だと知らなかった。まだ十代で人を見る目が養われておらず、店長の甘い口説き文句を、下心故のものだと気付けなかった。


 それ以来、基本的に、男性とは一定の距離を置くようになった。上手に生きるため、愛想はよくするが。


 そんな麻衣にとって、亜紀斗は異質と言っていい人物だった。下品な、セクハラとも言える下ネタを連発する。それなのに、下心が感じられる誘いはしてこない。かと思えば、犯罪者の更生に自分の時間を削って尽力している。


 店長は「甘い言葉を吐くクソ野郎」だったが、亜紀斗は、「下品な言葉を連発する誠実な馬鹿」だった。だからこそ、亜紀斗に惹かれた。


 経験人数は、店長と亜紀斗の二人だけ。ただし、亜紀斗とする回数は尋常ではない。子供が九人だけで済んでいるのが不思議なくらいに夫婦生活が盛ん。


 四十歳で最後の出産をした後、今後はしっかり避妊をしようと提案してきたのは、亜紀斗の方。体力的に最後の出産が難産であり、亜紀斗が麻衣をひどく心配した結果。


 ちなみに夫婦生活は、最後の出産から五十歳まで、一週間でコンドームを二箱(一箱六個入り)を消費するペース。そんな亜紀斗を受け入れられる聖母(笑)


 笹島家(正確には川井家)とは、深い繋がりがある。


 華に慕われ、人としても子を持つ母としても頼りにされている。華にとって姉のような存在。秀人(子)と麻衣の子供達との仲も良好。ただし、麻衣の四人の娘が、秀人(子)を巡ってライバル心を剥き出しにしている。



 ■川井亮哉


 身長175センチ、体重72キロ。太ってはいない。筋肉質。

 北海道警本部刑事部捜査一課所属。職位は警部補。


 質実剛健にして、誠実な人柄。

 決して二枚目ではないが、清潔感のある外見をしている。


 自分の心にしっかりと向き合うことができ、それ故に、咲花とよりを戻そうとしつつも、彼女の負担にならないようにしている。


 咲花に影響を与えた亜紀斗に少なからず嫉妬するが、同時に、咲花がいい方向に変わってることを喜んでもいる。


 実は、咲花と別れた後に、二度ほど告白されている。


 咲花によりを戻す気配がないため、そのうち一人と短期間だが付き合った。しかし、どうしても咲花を忘れることができず、かつ、咲花ほど自分に合っている女性はいないと思えたため、別れる。


 その時点で、咲花とよりを戻せないなら一生独身でいる覚悟をする。


 無事に咲花と結婚し、二女に恵まれてからは、典型的なマイホームパパとなる。娘達が反抗期に入ると、割りと大柄な体をしょんぼりと縮める。


 咲花には、「反抗期がくるってことは、正常に成長している証拠でしょ」と諭された。


 なお、娘二人とも、秀人(子)に密かに惚れていた。だが、二人とも、その気持ちを口にすることはなかった。二人とも、秀人(子)が、麻衣の長女と両想いだと気付いていたから。


 川井は、そんな娘達の気持ちにまったく気付かなかった。



 ・・・と、まあ。こんな感じで。


 少し長くなりそうなので、おまけ②に続きます。


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