第71回 【検証】自作品の題名で検索してみよう。
皆さんこんにちは。普通のKobitoです。
今回も、猫子さんはかんづめ生活のためお休みです。
あまり頻繁に猫子さんの近況を話すと、かえって彼女を焦らせたり、困らせる事になるかもしれないので、今はそっとしておいてあげましょう。
皆さんも、長い目で見て、気長に待ってあげて下さいね。
では、真面目な文芸の話として、今回は文芸作品の顔とも言える、『題名』についての、論考というか、体験談を書いてみたいと思います。
文芸作品の題名が、作品にとっていかに大事な部分を占めるか、という事は、かなり前のコラム(第14回)で述べましたが、今回は、『自作品の題名がオリジナルであることが、あなたにとっていかに大事な事か』が分かる検証方法をご紹介します。
今回のコラムのタイトルにもしていますが、要は簡単です。
グーグルやヤフーなどの検索サイトで、自作品の題名を入力して、検索にかけてみれば良いのです。
実は、このコラムを書こうと思ったきっかけも、自作品の題名を検索にかけた事で生まれました。
検索にかけた作品は、イラスト交換企画でお世話になった童話、『パパ、おはなしして!』です。
この題名、個人的にはすっきりしていて、主人公ななみの積極的な性格も出ていて、かなり気に入っているんです。
だから、なろうというサイトの外側から見たり、作品ページに入ってみたりして、楽しみたかったんです。
ところが、です。
検索にかけて、表示されたサイトの一覧を見た時、私は本当にがっかりする事になりました。
市販作品に、同じタイトルの作品がある!!!
その検索結果一覧の冒頭は、ヤフーショッピングで販売されている児童書の画像入りだったんですが、モイラ・ケンプという人の作品『パパ、おはなしして』が、ずらっと3冊、並んでいたわけです。
それを見た時の私の気持ち、分っかるっかなぁ~。分っかるんじゃないかな~。
もう、恥ずかしいやらくやしいやら悲しいやら、ですよ。
私の作品には『!』が付いているので、かろうじて全く同一の題名にはならずに済みましたが、『パパ』と『おはなしして』の間に、読点を打ってあるところまで同じですからね。
これは正直ショックです。
しかもですよ、その検索結果一覧の下の方には、さらにマーミン・シビリアークという作家の児童書『パパ、おはなしして』があるではありませんか。;;駄目押し。
良いタイトルを付ける事ができたと胸を張っていた気持ちが、いっぺんにしぼんで行きます。
以前から、同名タイトルの作品がありそうなタイトルを付けた時は、念のために、事前に検索をかけて調べてみる事もあったんですが、今回久しぶりにそれをやってみて、つくづく、事前確認は大事だな、と思い知らされました。
まあ、これは、オリジナリティーにこだわる私の信条の問題だから、気にしない方は何の問題もないし、これからもそれで良いと思います。
でももし、オリジナリティーを気にされる方がいるなら、怖いけれど便利な『自作品の題名で検索』という検証方法、一度試してみてはいかがでしょうか?




