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少女は刀を握り姫となる!剣姫〜いざ行かん  作者: 榊 凪
1章 幼少期 殻を破る時
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だめや……

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三年ほど前……。


精神統一……これはすべての事柄を成すために必要不可欠なものである。私はそう考えている。


何故か? それはお爺様がそう言ったからだ。


「夜見、今日は滝に打たれて来なさい」

「え、こんなクソ寒いのに滝に打たれるのですか? 死んでしまいます」

「……死ぬわけ……ない」

「お爺様? 今の間は?」



お爺様は軽く咳払いをした。


私は白い浴衣に着替え水の落ちる滝へと向かった。




頭上十五メートル。一時間に流れる水の量は一トン前後……。

そこそこ大きな滝である。


滝壺のところには人一人ほどが乗れそうな岩が置いてある。

どうやらお爺様に聞くと、わしが置いた……そうだ。

なんともと、言ったところだろうか。


クソ寒い冬の真っ盛り、私は滝に打たれた。

その時の記憶はあまりなく、ただ、静かだった。気がするのだ。



静寂か…………。


まどろむ世界にはこれくらいの静寂が無ければならない……。

考えさせられるものがあるのではないだろうか?

心の中に丸い球体を思い浮かべなおも瞑想に耽る。



あれからどれほどが立ったのだろうか?

お爺様が声をかけてくれた。

「夜見、晩御飯にしよう。疲れただろう」


「……はい……お爺様」





目を開けるとそこには純白の太刀を持つ鬼がいた。


隆起した筋肉。鋭い眼光、すべてのものを飲み込むほどの殺意。


これは、ダメだ……。

夜見は呟いた。今までのやつとは比べものにならない。


殺意に夜見は押されていた。


鬼の殺意で刀を握る手の力を緩めてしまう。

目からは涙が、体は小刻みに震えだす。


先ほどまでの瞑想は何処へやら。


今まで戦ってきた鬼とは別格、まさしく桁違いと言ったところだろうか。

その鬼は夜見を一瞥すると、興味なさそうにその場を去ろうとした。


まるで、羽虫を見るかのようだ……。


見逃してもらえた……。

夜見はそれだけを思った……。


足には力が入らず、腰は抜ける。


あらゆる恐怖を濃縮して放たれたような感覚。


あの鬼の口からは血が出ていなかった。

きっと良いものを食べているに違いない。人の肉は低カロリーであまり栄養にはならない。


豚や鳥、イノシシなどの高エネルギー物質を口にしているのだろう。それにあの武器、今までの鬼は良くても錆びた剣や木の棒、武器を持たぬものすらもいた。

なのに、あの鬼は美しい純白の太刀を手にしていた。あれは相当手入れされている一品に違いない。

歩き方一つとって見てもあの歩き方は達人のそれだ。

あの鬼は余程の手練れという事だ。

夜見はそれを一瞬で見抜いた。


だからこそ、戦意を喪失させたのだ。あれは人が争ってはいけない存在だという事、決して手を出してはいけないもの。だという事。



夜見は絶望した。

自身がこれ程までに弱いということに。



クソ。


これが私なのだろうか……。




否だ!!!




剣を握る。


抜けた腰は怒りによって無理矢理奮い立たせ、死んだ目は頬をビンタし喝を入れる。



「くそが!!!!!!!」

さぁ、狩りの始まりだ。



書けない……ペンが進まない。

つかれてるのかな?


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