368 第22話終了時点でのステータス一覧
※便宜上分かり易さの為、本名・愛称・性別等を表記しておりますが、本来『鑑定』及び『鑑定法器』ではこれらは看破できません。
※武器は装備する、つまりは握ることではじめてプラス数値の効果を発揮します。
※基本的に本編とは内容が直結しておりませんので読み飛ばしていただいても結構です。ただし、作者の資料置き場の様なモノですが、若干のネタバレも含まれています。
※シアが上位クラス専用SKILLを取得しました!
※ヴィラデルが上位クラス専用SKILLを取得しました!
ハーキュリース=ヴァン=アルトリーリア=クルーガー
愛称:ハーク
種族:ウッドエルフ
性別:男
クラス:『精霊使いの刀師』
LV:37
攻撃力:107(刀+90)(大太刀+135)(魔布+5)
防御力:65(大太刀+15)(籠手+8)(魔布+10)(魔獣の抜け皮+10)
魔導力:113(籠手+20)(魔布+5)
速度能力:109(刀-5)(大太刀-10)(籠手-4)(魔布+5)(魔獣の抜け皮+3)
精神力:121(魔布+30)
最大HP(最大耐久力):79(魔布+20)
最大MP(最大魔法力):125(魔布+5)
最大SP(最大持久力):79(魔布+5)
SKILL
一意専心・一芯同体・示現流・奥義・『断岩・チェスト』
奥義・『大日輪』
一刀流抜刀術奥義・『神風』
秘剣・『山津波』
奥義・『朧穿』
一刀流抜刀術極奥義『神雷』
『火魔法の達者』
『灼熱地獄』〈NEW〉
『水放射』
『回復』
『小石の飛礫』
『風魔法の達者』
『電撃の接触』
『氷柱の飛礫』
『精霊の加護』
『精霊視』
称号
なし
功罪
サイデ村の恩人、トゥケイオスの救い主、第五回『特別武技戦技大会』優勝者タイ、オランストレイシアの守護者
補足説明
・一意専心・一芯同体・示現流・奥義・『断岩・チェスト』
ハークがこの世界で初めて顕現させたSKILL。無我夢中で発動させたが故か、その時発した言葉全てが技名として世界に刻まれてしまっている。前世の剣術家、示現流開祖・東郷藤兵衛重位が見せた、岩塊ですら一刀両断にする秘技を、彼なりにこの世界で完全再現させた技。発動には非常に時間がかかり、約10秒と実戦での使用をためらう程に長い。さらにこの世界のSKILLシステムのお蔭で、技名を一言一句発言しないと上手く発動しないこともある。当然、実戦であれば相手にバレバレ。数々のデメリットを抱えてはいるが、威力は正に断てぬものなし。レベル100のドラゴン相手に逆鱗を斬り裂いている。これさえ決まれば、という超強力なSKILLではあるものの、実戦で使用するには仲間のサポートは必須。また、一撃にほぼ全ての魔力と周囲の精霊の助けを必要とし(尚、精霊が陰ながらサポートしていることをハークは現時点で気づいていない。また、発動に10秒という長い時間を必要とするのは精霊が彼の刀に集まるのにかかる時間も原因の一つ)、SPも大量消費する関係で事実上、一回の戦闘で一発限り。しかも、その後の戦闘がほぼ不可能となるという超絶リスキー技。
・奥義・『大日輪』
この世界のSKILL構造を理解したハークが新たに開発した刀技。踏み込んで、魔力を込めた刀を360度水平斬りすることで周囲を薙ぎ払う。新開発した大太刀と合わせれば、自分を中心に半径3メートルの周囲を完全に制圧することも可能。本来は対集団戦で威力を発揮する。武器を完全に振り切る関係上、躱されれば大きな隙を相手に晒すことになるが、大太刀のリーチにより後ろに躱されるのであれば問題ないと思われる。大太刀の切れ味と相まって消費魔力の割に威力が高い。
・一刀流抜刀術奥義・『神風』
ハークが『連撃』を参考に新開発し、ぶっつけ本番で習得したSKILL。その名の通り抜刀術、つまりは居合斬りであるが、抜刀の際に刀だけでなく鞘にも魔力を流し、鞘の内部で爆発を起こし、その反動を利用して剣速、及び斬撃力を大幅に向上させる技である。無論、無茶な使用法であり、本来であれば刀と鞘へのダメージは計り知れず、双方砕け散ることになりかねないが、刀と鞘を魔力で包むことでコーティングし、この問題をクリアしつつ更に威力の向上に役立てている。また、技の発動、抜刀から攻撃、そして元に戻すかのように納刀という一連の動作をSKILLの流れ自体に組み込んでいる。これにより、構えから「一刀流抜刀術奥義」の言で発動、攻撃からの流れる動きで納刀と同時に「『神風』」の言でシメる、という、技名を発声している最中に攻撃が完了している、この世界では変則的な戦闘SKILLとなるばかりか、技が完結した瞬間にまた同じ技を放つことが出来る体勢に戻るため、1対1で相手を正面に捉え続ける限り隙が全く存在しない効果も生む。
その剣速は速度に於いて『一つの極致』に達しており、前世の世界に於いて、人間の関節構造上最速を優に超克、ステータスの恩恵を受けた今世の世界だからこそ実現できた剣閃となった。ハークはこの技を『一つの完成形』『限界を乗り越えた一撃』と評している。
ただし、ハークの体格上の問題、つまりは現在の腕の長さ故に大太刀『斬魔刀』では使うことが出来ず、それよりもリーチの短い剛刀でのみ使用可能である。その為、単体攻撃用、並びに、対人専用SKILLとも言える。
・秘剣・『山津波』
虎丸の『斬爪飛翔』を参考に、『音速斬撃』というSKILLにて斬撃を飛ばすことが可能という事を知ったハークが、レベル不足故に『音速斬撃』を習得できなかったがため、新開発したSKILL。所謂、地走り。助走後、或いはその場から魔力を込めた剛刀、或いは大太刀で地面を斬り上げることで土石流を発生させ、込めた無数の斬撃で離れた敵を斬り刻む。対集団でも使えないことはないが、どちらかと言えば対個人戦向け。威力は『大日輪』に大きく劣るが、消費魔力はそれよりも多い。リーチは約15メートル。空中の相手には使用できない上に、リーチ(『斬爪飛翔』は約30メートル以上)や威力の面で参考にした『斬爪飛翔』には及ばない。筈だったが、事前に魔力を流す量を調節することで強弱の調節が可能になり、一時的に銘打った剛秘剣・『大・山津波』は威力、リーチ、範囲全てに於いて劇的な向上を見せた。ただし、消費魔力効率は決して良いとは言えないままではある。
・奥義・『朧穿』
背面の重要可動支点と武器の柄先に魔力の塊を形成し、一斉に爆破。その反動で得た瞬間速度に乗せて腰・肩・肘・手首の連動を行いつつ回転をつけて必殺の突きを繰り出すSKILL。ジョゼフ戦で経験した『瞬動』に、『剛撃』『連撃』と更にハークのアイデアを組み合わせた正に妙技。
前世であればどんな名刀でもこのような使い方をすれば一撃で使用不能と化すであろうが、この世界では武器を魔力でコーディングすることにより刃の保護を行うことが可能であるために、前世では絶対に使用すら不可能であるこの技も実現可能となる。正にこの世界ならではの技でありSKILL。前世では有り得ない刀技の動きであるだけに、流石のハークも習得するのにかなりの時間を要することになった。完全な対個人戦用の攻撃であり、腕の短さ故に一刀流抜刀術奥義・『神風』が実質剛刀専用技であることを受けて、大太刀『斬魔刀』でも使える技として開発した。示現流・奥義・『断岩』の圧倒的破壊力には流石に敵うべくもないが、攻撃力だけであるなら『神風』や『大日輪』に大きく勝り、消費魔力効率も良い。
・一刀流抜刀術極奥義・『神雷』
鞘に納めた大太刀を柄頭の先が相手方向に向くよう大地へと突き刺し、『神風』に『瞬動』をプラスして突撃を行う複合技で、超絶の剣速を自身の加速に乗せてさらに神速の領域へと昇華させた。
腕の短さゆえに斬魔刀での『神風』使用を諦めざるを得なかったハークが苦肉の策で考えたSKILLでもある。大地に固定した鞘を発射台とした圧倒的加速度は、一瞬のみ虎丸の最高速度にすら届くほど。ただし、ハークのレベルではその加速に耐え切れずに多少のダメージを受け、また、本来左手で保持する筈の鞘を手放してしまう関係で、技の最後まで鞘に魔力を流し続けることができずに爆裂させてしまう。そのため、使用は一回限り。さらに『神風』のように攻撃後、元の体勢にはどう考えても戻れぬことから、『神風』の「一刀流抜刀術奥義」の言で発動し攻撃後に流れる動きで納刀と同時に「『神風』」の言でシメるという変則的な発動手順もとっていない。ただし、『天青の太刀』となって、鞘の一部にも『空龍の牙』が混じった端材を使用したがために爆散の危険性は無くなっている。
圧倒的攻撃力を持つ突撃技であり、大太刀にて無理矢理『一つの極致』を実現させた一撃。だが、総評として強引に無理を押し通した本SKILLはデメリットも数多く、消費MPも非常に高い。
・『火魔法の達者』
火魔法系統の初級、中級魔法を全て使用することが出来るSKILL。習得した中級魔法までに限り、自由自在に操ることが出来、術の規模、威力共に消費魔力量によって調整が可能。あくまでも中級までだが、火魔法は威力に特に優れ、花形魔法とも呼ばれる。因みに中級には回復速度を爆発的に高める魔法『灼熱体』があり、これにより回復役を務めることも可能だが、ハークには水系統の『回復』が使える為、回復効果目的でこの魔法を使用することは無いだろう。
・『灼熱地獄』〈NEW〉
超高熱火球を創り出し、対象に浴びせかける魔法。魔力をより消費することで広範囲への攻撃も可。高い魔力の持ち主であれば、相手を燃やし尽くして消滅させることさえできる。攻撃力だけで言えば、全属性魔法中最強とすら謳われる。
・『水放射』
水魔法系統の初級魔法。攻撃魔法とは銘打たれているものの、実際の攻撃力は皆無に等しく、勢い良く水を放射して怯ませる程度の効果しかない。因みに飲料水としても使用可能。その為、生活魔法とも揶揄されることもある。水系統の魔法は、他系統の魔法のようにそのまま放っても効果の無い、或いは薄いものが多く、『水魔法使いは創意工夫が命』などとはこの世界ではよく言われる言葉である。
・『回復』
回復魔法。水系統の魔法であり、水を物質変換して傷を埋めるように治療する。魔力効率は非常に悪い。が、ある程度以上の魔法力の持ち主であれば部位欠損すら治すことが可能。
『小石の飛礫』
土魔法系統の初級魔法。先の若干尖った無数の石弾を次々射出する魔法。同レベル帯同士の戦闘では牽制程度の威力しかないが、非常に回避し辛い。物理的に形成された石弾をぶつけるため、魔法SKILLでありながら完全な物理攻撃である。
『風魔法の達者』
風魔法系統の初級、中級魔法を全て使用することが出来るSKILL。中級までの風魔法を自由自在に操ることが出来、術の規模、威力共に消費魔力量によって調整が可能となる。風魔法は威力は低いが、攻撃を視認し難く、隠匿性の高い攻撃が多い。また、速度向上や空中機動変化用の魔法が中級以上にはあり、更に上級になれば高威力の攻撃魔法SKILLも習得できる。所謂万能属性。
・『電撃の接触』
雷魔法系統の初級魔法。電撃を纏わせた身体の一部で相手に触れ、一時的に痺れさせる戦闘用魔法SKILL。基本的には手の平に発動させるが、熟練すれば他の箇所でも自由に発動させることも可能。注ぎ込む魔力の量を調整できるようになれば、逆に気付に利用するなどと言う芸当も出来る。
・『氷柱の飛礫』
氷魔法系統の初級魔法。鋭い刃を備えた氷の塊をまるで散弾のように撃ち出す魔法。同レベル帯では牽制程度の威力しかないが、一度にすべてを射出せず次々に形成した氷の飛礫を連続で放つため、無傷では凌ぎ難い。魔法SKILLでありながら完全な物理攻撃でもある。
・『精霊の加護』
クラス『精霊使いの刀師』専用のパッシブSKILL。特定状況下に於いて特定の能力値に加算が行われる、上位クラス専用SKILLとしては典型的なもの。攻撃に関わる数値、攻撃力と魔導力に一定の上昇、精神力と魔法力には更なる上昇が視られる。また自身と、近くにいる従魔である精霊種の魔法力自然回復量を倍加させる効力も秘めている。発動条件は『強い信頼関係で結ばれた従魔と共に居る』だけであり、特にペナルティも存在しない。ただし、上記効力であっても上位クラス専用SKILLのプラス効果としては若干おとなしめでもある。
・『精霊視』
この世界の大気中に存在する魔法の力を生む存在、精霊を視ることが出来得るSKILL。エルフ族の素質を持った者しか取得できない、非常に珍しい先天性SKILL。精霊の動きを見ることで危険を察知したり、敵がどんな魔法を発動させようとしているかの予兆を掴むことが可能な有用性を持つ。更にエルフ族秘伝の技術、『混成魔法』を実行するには必要不可欠である。
総評
オランストレイシア防衛戦でも中心人物の一人となって大活躍、勝利へと導いた。そして、世間一般で言われる強者の35を超え、遂にハークのレベルは37にまで達している。
防衛戦の前の話だが、ヴィラデルとの個人レッスンの成果により、炎系統の上級魔法『灼熱地獄』の習得にも遂に成功していた。このこともあり防衛戦の前段階では、戦闘地点を凍結湖に設定、彼が同魔法を使用することでキカイヘイ軍団を沈め、もしもの場合の撤退を安全に行う案や、鉄砲水を大量に発生させて押し流す策なども存在していた。
虎丸
種族:ビャッコ(精霊獣)
性別:なし(精霊獣になった際に性別の概念が消えた。元々の性別は実はメス)
LV:45
攻撃力:178
防御力:94
魔導力:46
速度能力:257
精神力:89
最大HP(最大耐久力):132
最大MP(最大魔法力):89
最大SP(最大持久力):124
SKILL
『精霊獣の剛毛皮』
『森林の王者』
『斬爪飛翔』
『野生の狩人』
『強烈咆哮』
『ランペイジ・タイガー』
『鑑定』
『念話』
称号
ハーキュリースの守護精霊獣
功罪
トゥケイオスの救い手、オランストレイシアの守護者
・『精霊獣の剛毛皮』
大型の四足型魔獣種の一部が持つ特殊能力『魔獣の剛毛皮』の強化版。ビャッコに進化の際、獲得した。戦闘中に全身の毛が強靭になり、生半可な斬撃を弾き、打撃にも強い。レベルに比べ低い防御力をこれで補う。
・『森林の王者』
フォレストタイガーのみが持つ特殊能力『森林の悪魔』がビャッコに進化した際に強化されたSKILL。『森林の悪魔』が森林での戦闘時のみ機動力を向上させる効果に対して、障害物が多い場所であれば何処でも発動するようになった。この為、ビャッコは元々のステータス傾向も手伝い、かなりのスピード特化となる。
・『斬爪飛翔』
ビャッコに進化した際に獲得した新SKILL。斬撃を飛ばす武術SKILL『音速斬撃』に対する、飛ぶ斬撃の魔獣版。効果もほぼ同じ。
・『野生の狩人』
フォレストタイガーの頃から持つSKILL。暗殺用SKILLのようなもので、隠れれば周囲に溶け込み見つかりにくくなり、その状態で敵に発見されずに初撃を与えられるとダメージボーナスを得られる。
・『強烈咆哮』
一部の魔物・魔獣種・龍種が使う大咆哮。主に威嚇の他、大音響による耳をつんざく効果、ヘイトを集めたり、恐慌を与えたりといった効果を対象に与えるが、龍種など能力が高くなると物理的な力を持つようになり、人間種など軽く吹き飛ばしたりできるようになる。
・『ランペイジ・タイガー』
ハークの新刀技開発中の修練にいつもの如く付き合っていたら、習得出来てしまったSKILL。最高速度まで到達しつつ前足の爪を突き出しながら高速回転し突撃する。かなりの荒業と言えるが、使用者がスピードの申し子たる虎丸である以上、事実上ほぼ回避不能かつ一切合切を穿ち貫く超威力高性能SKILLである。技の名付け親はアルティナことテルセウス。元ネタは赤髭卿の数ある必殺技の一つ『ドラゴン・レイド』から。
・『鑑定』
相手のレベルを瞬時に読むことが出来るSKILL。更に時間をかけて対象者を凝視すれば、ステータス、所持SKILL、称号や功罪、さらには現在のHP、MP、SPまで看破出来るようになる。その為、戦闘には非常に有効なSKILLであり、『鑑定』SKILL持ちにブラフは通用しない程である。が、取得条件が非常に困難で、人間種全体で見ても取得者は僅か。
・『念話』
喉の構造から言葉を発することの出来ぬ魔物、魔獣種、龍種が意思疎通を行う際に使用するSKILL。ある程度の高度な頭脳を持っていなければ意味は無く、そういう意味でもある程度以上の上位種でなければ扱うことは出来ない。水中を始め、発声不能な状況でも会話可能であり、『念話』SKILL持ちであっても基本的には他人の会話内容を盗み聞くことは出来ないため、実はかなりの有用SKILL。ただし、『鑑定』SKILL並みに取得条件は困難で、亜人種にはそれなりに居るが、人族での習得者は少ない。『念話』可能距離は通常100メートル程度。熟練者は1キロメートルまで届くが、対象者の位置を正確に掴んでいなければならない。尚、受け手側の精神値が高ければ、煩い場合や煩わしい場合に遮断することも可能。
総評
オランストレイシア防衛戦で、主と共に戦力の中心を担い勝利に大きく貢献。その結果、2レベル上昇している。
その速度能力から放たれる死角からの攻撃に耐えることのできる生物など、最早いないことだろう。
日毬
種族:エレメントシルクモス(精霊蟲)
性別:なし(精霊種への進化と共に性別の概念は消えた。元々の性別はメス)
LV:41
攻撃力:25~140(通常時60)
防御力:57~127(通常時63)
魔導力:118~224(通常時224)
速度能力:35~209(通常時130)
精神力:90
最大HP(最大耐久力):58~158(通常時80)
最大MP(最大魔法力):216
最大SP(最大持久力):100
SKILL
『同調能力』
『変態』
『蟲の知らせ』
『風魔法の極者』
『土魔法の極者』
『水魔法の極者』
称号
ハーキュリースの守護精霊蟲
功罪
トゥケイオスの救い手、オランストレイシアの守護者
・『同調能力』
グレイトシルクワームどころか誕生する前の卵の時代から備えていた種族SKILL。この能力により親や同族から情報と共にある程度の記憶を受け継ぐ。それだけでなく、種族が異なっていても自身との共通点があれば、稀に心を通い合わせる助けともなる。
・『変態』
グレイトシルクモスを始めとした高位の魔蟲種が持ち合わせる種族SKILL。大きさの他、日毬の場合には魔法特化の通常モードと、六枚の翅が大きくなる一方で身体がスリムになるスピード重視の飛行特化モードの2タイプへと魔力を消費して変化出来ていたが、エレメントシルクモスに進化したことにより、前脚一対が蟷螂を思わせる鎌状へと変化する近接戦闘モードへの形態変化も可能となった。これにより攻撃力、防御力、速度能力と最大HPの値が劇的に上下する。変化に要する時間は数秒程度。また、日毬のレベルがさらに上昇したことにより、防御特化である甲虫モードにも変化可能。この形態では身体の各所が甲殻によって覆われることになり防御力とHPが異様に上昇するが、代わりに六枚翅の内上二枚が甲殻と化してしまうため、飛行能力は著しく低下する。
因みに近接戦闘モードは肉食蟲モードでもあり、人間族の口に当たる口吻が形成され、食事も摂れるようになる。
・『蟲の知らせ』
グレイトシルクワームなどの上位魔蟲種が本当に稀に発現できる種族SKILL。自分や、自身に深い関係を持つ存在に対して、不確定な未来、主に危機的状況予測を観測出来る。その能力の原理は『同調能力』にあり、自身の意識の一部を切り離して周囲の精霊と同化させることにある。特に関係の深い相手には生霊に近い分け御霊を形成することがあり、その身に降りかかる不幸を予測出来る他、様々な効力を与えることもある。
ただし、このSKILLはレベルアップや成長と共に珍しくも性能が低下する傾向がある。これは幼体時代が満足に移動も適わない弱々しい存在であることに起因しているが、成体となり最早自身の意思で何処にでも自由に飛んでいける日毬は、距離的に近くなければ効果を及ぼせず、未来予測も短時間の危機的状況に限定される。
・『風魔法の極者』
風魔法系統の初級、中級、上級全ての魔法SKILLを取得した証のようなSKILL。上級までの風魔法を自由自在に扱うことが出来、大きさ、威力も消費魔力によって変更可能。速度向上や空中機動変化、防御などの援護用の他、隠匿性は高いが威力のやや低い攻撃から超強力な攻撃までも使いこなすことが出来る万能性を持つ。
・『土魔法の極者』
土魔法系統の初級、中級、上級全ての魔法SKILLを取得した証のようなSKILL。上級までの土魔法を自由自在に扱うことが出来、大きさ、威力も消費魔力によって変更可能。土魔法は野外活動する際に便利な生活魔法が多く、サバイバルに非常に向いており、他は物理的な攻撃と防御SKILLを備えている。
・『水魔法の極者』
水魔法系統の初級、中級、上級全ての魔法SKILLを取得した証のようなSKILL。上級までの水魔法を自由自在に扱うことが出来、大きさ、威力も消費魔力によって変更可能。水魔法はその殆どが生活用魔法で、直接相手を攻撃する魔法は上級まで皆無で、しかも2種しかない。その2種の攻撃魔法も加減が非常に難しい為、水魔法使いは創意工夫が無ければやっていけないと言われる。
総評
オランストレイシア防衛戦で、主、そして虎丸と共に戦力の中心を担い勝利に大きく貢献。その結果、2レベル上昇している。その超絶魔導力から放たれる天変地異レベルの攻撃に耐えることのできる生物など、最早いないことだろう。
また今回、現時点ではハーク、虎丸(プラス、サイデ村の面々)との間でのみだが、『同調能力』と『蟲の知らせ』の合わせ技により、MPの受け渡しが可能であることが判明した。ただし、受け渡しの変換効率は二分の一であるため、最後の虎丸の協力が無ければベルサは危ないところであった。
スウェシア
愛称:シア
種族:ジャイアントハーフ
性別:女
クラス:『重粉砕士』〈NEW〉
LV:41
攻撃力:160(大槌+27)(法器合成槌+23or60)
防御力:141(鎧+22)
魔導力:42
速度能力:106(大槌-15)(鎧-15)(法器合成槌-20)
精神力:97
最大HP(最大耐久力):182
最大MP(最大魔法力):77
最大SP(最大持久力):196
SKILL
『剛撃』
『連撃』
『剛乱撃』
『剛連撃』
『瞬動』
『瞬撃』
『烈震撃』〈NEW〉
『重粉砕士の力』〈NEW〉
称号
古都の武具職人
功罪
トゥケイオスの救い手、ワレンシュタイン軍の守り手、オランストレイシアの守護者
・『剛撃』
武器に魔力を込めて攻撃することで威力を高めるSKILL。武術SKILLとしては単純なもので全ての戦士系クラスが最初に取得する。実は隠れた利点として、魔力でコーティングすることで一時的に武器の強度を高めているのだが、これに気付いているものはベテランでも少ない。
・『連撃』
武器に魔力を込め、その直ぐ後ろで噴射装置の如く魔力を爆破し、攻撃速度を飛躍的に向上させるSKILL。使用し続ける時間と攻撃回数によって消費魔力が変わる。これも『剛撃』と同じ隠れた利点を持つが、やはり気付いているものはごく少数。
・『剛乱撃』
『剛連撃』と非常に酷似したSKILL。ある意味劣化版とも言える。このSKILLは攻撃力と攻撃速度はそのままにコントロールをある程度手放しており、それが消費MP軽減に役立っている。それ故に精密な攻撃は出来なくなっており、ランダム、または決まった攻撃に近くなる。
・『剛連撃』
名の通り『剛撃』と『連撃』を組み合わせたような武術SKILL。魔力を武器に込めて攻撃力を向上させた状態で『連撃』並みの速度で連続攻撃を仕掛ける。複合SKILLであるために消費魔力は高く、使用し続ける時間によって加速度的に増していく。最低でもレベル30にまで達した猛者にしか習得できないと言われており、強者の登竜門SKILLとも呼ばれる。が、シアは特訓の末にレベル29にて習得している。
・『瞬動』
移動速度強化の高等SKILL。背中や肩、腰、足裏などに『連撃』の要領で魔力を爆破、噴射させ推力を得る。当然だが、加減を間違えれば自爆技となってしまう上に、ほんの少しのミスでバランスを崩し転倒する危険なSKILL。
・『瞬撃』
『瞬動』と『剛撃』を組み合わせたSKILL。直線的な動きとはいえ、超スピードとパワーを併せ持った必殺攻撃。シンプルで強い攻撃手段故に、非常に対策が難しい技の一つ。高等技でありながら消費MPもそこまで高くはない。
・『烈震撃』〈NEW〉
『瞬動』と強力な打撃を組み合わせることでより強力な攻撃になると共に、相手の武装破壊を狙う事が出来るSKILL。使用の際には鈍器を装備する必要がある。また、地面に向けて使用することで足場の破壊や、大地を数秒震わせ相手の動きを止めたり、体勢を崩すことも可能。複数の敵を一遍に相手取る場合に有効である。実は非常にマイナーなSKILL。
・『重粉砕士の力』〈NEW〉
上位クラス『重粉砕士』の専用パッシブSKILL。元々が並外れて頑強な肉体を持つ亜人種の戦士だけが取得できるレア上位クラスであるがために、魔導力と最大MP以外が全て上昇する上に、自然回復能力が上昇。つまりはHP自動回復能力を持つ。
素手系の上位クラスSKILLと対を成すかのように、こちらの場合はしっかりと武装を身につけないと発動しないという、ペナルティなのだかよく分からないペナルティがある。
総評
レベル40すら超えて、なんと上位クラスを獲得。その上昇数値は攻撃力と最大HPが30の上昇、防御力と速度能力と精神力が10の上昇、更には最大SPは50もの上昇という破格っぷり。加えて常時HP回復能力まで付加されている。スロースターター気味ではあるが、間違いなく戦士としては破格の能力を備えることとなった。
自分がここまでの強者へと至ることを、ハークと出会う前の彼女は想像すらしたことはなかっただろう。
余談ではあるが、ランバートの指導の下に新たに鈍器系最強SKILL『烈震撃』を習得しており、オランストレイシア防衛戦では窮地に陥った際に使用する予定もあったが、結果的に全てのMPをキカイヘイ撃破のための『剛撃』や『瞬撃』に回すこととなった。
ヴィラデルディーチェ=ヴィラル=トルファン=ヴェアトリクス
愛称:ヴィラデル
種族:砂漠エルフ
性別:女
クラス:『戦魔導士』〈NEW〉
LV:41
攻撃力:125(大剣+38)
防御力:91(鎧+15)
魔導力:157(籠手+22)
速度能力:113(大剣-20)(防具-18)
精神力:113
最大HP(最大耐久力):103
最大MP(最大魔法力):156
最大SP(最大持久力):112
SKILL
『氷魔法の極者』
『火魔法の達者』
『雷魔法の極者』
『風魔法の極者』
『土魔法の初級者』
『連撃』
『剛撃』
『剛連撃』
『瞬動』
『戦魔導士の知恵』〈NEW〉
『精霊視』
称号
アルテア国の救世主
功罪
強盗、窃盗、詐欺、傷害、ドルファ村の恩人、アルテア国の恩人、オランストレイシアの守護者
・『氷魔法の極者』
氷魔法系統の初級、中級、上級全ての魔法SKILLを取得した証のようなSKILL。上級までの氷魔法を自由自在に扱うことが出来、大きさ、威力も消費魔力によって変更可能。魔法が本職である『魔法使い』であっても、レベル35前後でこのSKILLまで到達しているものは数少ない。
・『火魔法の達者』
火魔法系統の初級、中級までの全ての魔法SKILLを取得した証のようなSKILL。
あくまでも中級までだが、火魔法は威力に特に優れる。因みに火魔法には中級に回復速度を爆発的に高める治癒魔法があり、これにより回復役を務めることが可能。
・『雷魔法の極者』
雷魔法系統の初級、中級、上級全ての魔法SKILLを取得した証のようなSKILL。上級までの雷魔法を自由自在に扱うことが出来、大きさ、威力も消費魔力によって変更可能。魔法が本職である『魔法使い』であっても、レベル35前後でこのSKILLまで到達しているものは数少なく、2つ以上も極者SKILLを持つヴィラデルはまさに魔法の申し子。
・『風魔法の極者』
風魔法系統の以下同文。魔法が本職である『魔法使い』であっても、レベル35前後でこのSKILLまで到達しているものは数少なく、3つまで所持できているのは本人の資質も多分に関係してはいるが、エルフの長い寿命が故とも言える。
・『土魔法の初級者』
土魔法系統の初級魔法を全て使うことが出来るSKILL。土魔法は野外活動する際に便利な魔法が多く、その為に取得した。
・『剛撃』
武器に魔力を込めて攻撃することで威力を高めるSKILL。武術SKILLとしては単純なもので全ての戦士系クラスが最初に取得する。実は隠れた利点として、魔力でコーティングすることで一時的に武器の強度を高めているのだが、これに気付いているものはベテランでも少ない。
・『連撃』
武器に魔力を込めて攻撃することで、一時的に攻撃速度を高めるSKILL。使用し続ける時間によって消費魔力は変わる。これも『剛撃』と同じ隠れた利点を持つが、やはり気付いているものはごく少数。
・『剛連撃』
名の通り『剛撃』と『連撃』を組み合わせたような武術SKILL。魔力を武器に込めて攻撃力を向上させた状態で『連撃』並みの速度で連続攻撃を仕掛ける。複合SKILLであるために消費魔力は高く、使用し続ける時間によって加速度的に増していく。最低でもレベル30にまで達した猛者にしか習得できないと言われており、強者の登竜門SKILLとも呼ばれる。
・『瞬動』
移動速度強化の高等SKILL。背中や肩、腰、足裏などに『連撃』の要領で魔力を爆破、噴射させ推力を得る。当然だが、加減を間違えれば自爆技となってしまう上に、ほんの少しのミスでバランスを崩し転倒する危険なSKILL。
・『戦魔導士の知恵』〈NEW〉
上位クラス『戦魔導士』専用パッシブSKILL。魔導と武術、2つの相反する戦闘技術を極めようとする、険しき道を歩む者のみが取得する。攻撃力、魔導力、最大MPが全て上昇。更に、苦手属性以外の魔法習得才覚が開花される。これにより、ヴィラデルの場合、水属性以外全ての属性魔法を極められる可能性を得たことになり、更なる上を目指せることとなった。本SKILLを得てからの自身の努力が重要であるがためか、特にペナルティも無い超強力な上位クラス専用SKILLである。
・『精霊視』
この世界の大気中に存在する魔法の力を生む存在、精霊を視ることが出来得るSKILL。エルフ族の素質を持った者しか取得できない、非常に珍しい先天性SKILL。精霊の動きを見ることで危険を察知したり、敵がどんな魔法を発動させようとしているかの予兆を掴むことが可能な有用性を持つ。更にエルフ族秘伝の技術、『混成魔法』を実行するには必要不可欠である。
総評
レベル40を超え、これまでの彼女の努力の全てが実を結び、報われた形。攻撃に関わる攻撃力、魔導力、最大MPの数値が20上昇している。
これだけであれば、上位クラス専用SKILLを取得したにしては少ない恩恵と評されてしまうだろうが、『戦魔導士の知恵』の効果により『達者』及び『初級者』止まりだった火魔法と土魔法を極めることの出来る可能性を得た。
ここが到達点では無く、更なる向上が、彼女をより高みへ、そして夢見た存在へと導く。『極者』へと達する魔法の属性が増えるという事は、エルフ族ならではの技術である『混成魔法』の使える種類が増えると同時に、より高度な発動を可能にするからだ。
おまけ
キカイヘイ
正式名称:三十二式採掘決戦兵器・改
種族:オートマータ
性別:なし
クラス:なし
レベル:37
攻撃力:200
防御力:200
魔導力:0
速度能力:100
精神力:0
最大HP(最大耐久力):150
最大MP(最大魔法力):0
最大SP(最大持久力):180
SKILL
なし
他の主要人物のレベルアップ動向
フーゲイン=アシモフ
レベル:38→41
ランバート=グラン=ワレンシュタイン
レベル:45→46
バルセルトア=リーアム=クルセルヴ
レベル:40→41




