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嫌われようと努力したのに、今日も攻略対象に追いかけられています。  作者: 限界まで足掻いた人生


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185話 時の砂時計と孤独な探求

回想:カミの目的

(最終決戦直後、クロード王子の死後。リリアーナ女王とカイの会話)


リリアーナ女王は、アザトースがライオネルとレオンハルトを連れ去った真の目的を理解するため、カミの知識に通じたカイに問い詰めていた。


「カイ。アザトースたちが本当に欲しかったのは、何なの?運命の壁を造らせた後も、彼らが最後まで探していたもの…」


カイは、その人造の知性と、セバスチャンから受け継いだ情報全てを統合して答えた。


「リリアーナ様。彼らが求めたのは、『時の砂時計』です。しかし、その砂時計が持つ究極の能力は、私の知識の範疇を超えています。世界の根源に関わる、危険な知識であることは確かです」


その途方もない真実を聞き、リリアーナ女王は、あっけらかんとした。彼女の使命は明確になったが、カミの力をもってしても位置が定まらない砂時計を見つけるのは、人間には不可能だった。


時間は流れ、リリアーナ女王の絶望的な探求が続く中、クロード王子たちの最終決戦の二日前まで時間は遡った。


予期せぬ発見と時の停止

場所は、ヴァーレント王国の片田舎。


ライオネル殿下の弟、リアン・ヴァーレントは、偶然にも、地下の古文書庫の奥深くで、時の砂時計が隠されていた場所を発見した。


リアンが目撃した砂時計は、驚異的なスピードで、絶えず空間を移動し続けていた。彼は、自身の**「魂のない物質の動きを完全に停止させる能力」**を砂時計の概念的な動きに試みた。


時が、止まった。


リアンは、砂時計の概念的な移動をピタリと停止させ、その場に留め置くことに成功した。しかし、彼の能力は、絶えず集中を要するため、彼はそのまま動けず、砂時計の前に座り込むことになった。


この**「とても速いスピードで動く、よく分からない砂時計」**という極めて危険な存在を発見したリアンは、自国ヴァーレント同盟国フレイアにこの事実を報告することにした。

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