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世界へリンク

「ワタクシの名ハ、コゥムィリヴーズ・ミハールと申しましテ、元は4精霊の1を務めておりましタ。」


「小梅リブーズ・・・?」


「ハハハ、呼びにくい名で申し訳ございませヌ!ワタクシのことは爺とでもコームとでもお呼び下さイ、ご両親もそうなさっておりまス。」


「わかったよ、えーと・・・コーム、これからよろしく。」


しかし、人間部分の外観だけ見ると20代くらいにしか見えないけど、そこは悪魔・・・いや精霊なりの特徴なのかもしれない。


そう考えていると、得た情報と記憶が繋がった感覚が有り、コームに関する知識が流れ込んでくる。



-----------------------------------

【コゥムィリヴーズ・ミハール】


かつて創造主により作成された原初の精霊種の一つ。

初期に与えられた権能はあらゆる知恵の獲得とその一部の授与。


管理者により悪魔として再登録された後、

暫くは生命種に対する脅威として各次元で被害を齎す。


その後結ばれた、生命種と悪魔の契約同盟に従い、

初代トーヤ、初代皇帝らと共に管理者を下し、

地方領主となったトーヤと共に第8・3次元のブルーク大銀河団を治める。


対外的には家令としての役・・・・・・

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「っ・・・」


情報を認識でき始めたからなのかもしれないが、瞬時に情報を脳内で展開されると少し目眩がする。


慣れない感覚に戸惑っていると。


「こちらこそよろしくおねがいた・・・おヤ、既にリンクなさっていますカ、やはりトーヤ様は有望でいらっしゃル。」


「・・・リンクって、・・・このどばっと情報が流れてくる奴がそれなのか。」


「左様でございまス、生誕からある程度経過されるまで開放されないのですガ、前世返りの影響なのでしょうネ。」


コホン、と咳払いをしてコームが続ける。


「馴染むまではご不快やもしれませんガ、生誕時に基本情報の導入及び魔杖の封入手術を施すのは貴種たるものの義務でございます故、今はそのようなものであるとご理解くださイ。」



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【リンク】


有るものと有るものを繋げる事。

貴種におけるそれは導入情報の呼び出しのことで・・・・・・

-----------------------------------

【前世帰り】


過去の記憶を維持したまま生誕した生命種。

維持する情報量は個体差が有り、魂の強度に影響される。


共通する点として、例外なく保有魔力が高・・・・・・

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【生誕】


世に生まれ落ちる事。

貴種においては、培養機内での基本情報の導入と・・・・・・

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【基本情報】


世界の成り立ち、帝国の歴史、統治に関する知識。

貴種は生誕時に、2層民は高等教育過程にて一部を与えられる。


例外的に、才を示した3・4層民に与え・・・・・・

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【魔杖】


魔法を使用するに際し必要な機構が組み込まれている。


短杖、長杖、骨杖等が広く流通している。

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【生命種】


肉体と魂が・・・・・・

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【魔力】


魂より抽出・・・・・・

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【培養機】


貴種がその・・・・・・

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【帝国】


複数の次元・・・・・・

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【骨杖】


貴種が生誕・・・・・・

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【・・・・・・】

・・・・・・

-----------------------------------

【・・・・・・】

・・・・・・

-----------------------------------

【・・・・・・】

・・・・・・

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コームの言葉から一度に複数のリンクが発生し、そのリンクからさらに別情報がリンクされる。


情報の洪水をわっと浴びせられた俺の脳は、途中からその意味を理解する事無く意識を手放した。



精霊は、白目を剥いて倒れた主の姿に笑みを浮かべつつ、部屋の明かりを落とし転移していった。

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