動画視聴
ブクマ追加ありがとうございます!
じわじわ延びていくポイントは育成ゲーム感ありますね。
結局、空間に投影する技術は廃れたそうで、近代以後は幻覚の応用で空間に投影されているように見せかけたり、視野の拡張で対応する機構を生後に構築するのが主流らしい。
「このタッチパネル幻覚だったんだなあ。じゃあ、チルからは見えないの?」
「見えてないけど認識してるよ!妖精だから!」
どう違うんだろう。
「ごめん、その違いがわからない。」
「んっとね、その画像を出してるのは私だから、トーヤがどう見えてるかはわかるの!でもわたしの目には出てないの!見せるね?」
そう言うと、チル視点の映像が見える。さっきと違い痛みはなかった。
チルを通じて、初めて自分を見たなあ。黒髪で顔立ちは整っているけど少し目つきが悪い感じ。
目つきのせいかな、ワイシャツとスラックス姿に妙に違和感を感じる。
前世の価値観との違いかな。
「とりあえずわかったよ、ありがとう。チルからはこう見えてたんだね。」
うんうんとうなずくチル。
しかし、廃れちゃったのか立体映像。見てみたかったなあ。
いや、脳内投影で同じような画像は見えるんだろうけど、うーん。結局どっちもロマンは有るか。
廃れたって言い方だし、もしかしたら見る機会もあるかもしれない。今は良しとしよう。
その後圧縮でプレイ動画を見てみたところ、主人公目線、仲間目線、俯瞰、視界の自由操作等、いろいろ出来ることに気づく。複数同時にも見れるようだ。慣れないと疲れそうだけど。
結局、操作に慣れることに気を取られて、肝心の動画はあまり集中できなかった。
うん、でも、なんかあんまりおもしろくなかった気がする。ロボがやってるシュールさを除けば、冒険者がダンジョンの隠し通路で見つけた秘宝を使って、魔王軍幹部を倒して英雄になるけど、迫害されて魔王軍に寝返って人類絶滅エンドって内容で、説明文から大体察せた。
とは言え、まあ、いいねボタンくらい押してあげようと思って詳細画面に戻る。・・・もどれー。
うーん、それっぽいのはーと探すと、『評価する』の表記がある。
これか。評価するぞー。『詳細評価』『簡易評価』ええ、詳細はめんどくさい。かんいー。
『評価しました』
これでよし、終わり。・・・圧縮おわれー。
時間感覚が戻る。
うん、動画だけでも面白いな未来コンテンツ。次はゲームそのものをやってみるか。
そう思い、リストに目を落とすと、その裏で雲が赤みがかっている事に気づく。
夕焼けするんだここ。太陽は近くに浮いてるのに?
いや、未来インテリアなんだ、深く考えないでおこう。
「ええと、チル。今何時?」
「18時よー!基本設定だから19時に月明りと交代ね!」
夢中になっているうちにそんなにたってたか。
・・・ん?あれ?
どうも違和感を感じる。何か肝心な事をしていない、ような。
「あ・・・俺まだご飯食べてない。」
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