詳しいことはだいぶ後でね?
夢を見ているようだ。
くるくると、場面が目まぐるしく切り替わる。
『何をやってるんだ、よせ!!』
『やめろ!! おい!!』
離せ。
死なせてたまるか。
『生きて罪を償え! 生き続けろ、生涯に渡って生き恥を晒せ!!』
『彼が私の指示に従わず、勝手な自己判断で行動したからです』
『いいえ、知りません。私はまったく関知していません』
嘘だ。
どうしてそんな嘘をつくんだ?
『俺が最後に、お前のために遺す言葉はこれだ……』
聞きたくない。
そんな言葉なら要らない。
『ざまあみろ』
『お前なんか、死ねばいい』
『お前には生きてる価値も、資格もない。だけど……生きて、生き続けて一生の間、苦しみ続けろ』
僕は生きている。
今も生きて、こんなに苦しんでいるじゃないか。
『今、お前を失う訳にはいかないんだ』
『お前の相棒を務められるのが俺しかいないように、俺の相棒もお前しかいないんだ』
嘘つけ。
どうせ口では優しいことを言っておいて、本当は腹の中では嘲笑っているんだろう?
あいつと同じで。
『俺は、お前を愛しているぞ。彰彦……俺の大切な息子だからな』
『……なんてな。全部、嘘だったんだよ』




