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王の住まう城の地下。
魔女が白雪姫を叱りつけます。
「何度も言うけど、勝手に人の地下室に入ってくるんじゃないわよ!」
「えぇーだってお義母様が遊んでくれないしぃー」
「ソウデスヨー、モット遊ンデアゲテクダサーイ」
「そもそもここは誰も知らないはずの地下室なのよ。まったく」
「しょぼーん」
「白雪姫、悲シマナイデー」
「ほら、さっさと帰りなさい!」
「しょぼーん、すごすご」
白雪姫を追い出して、魔女がふんと一息つきます。
「まったくあの子は、ひとの話を聞かないで騒ぐばっかり」
「まぁまぁ、ご主人様そんなに怒らないでください。ほら落ち着いてガチャを回してください」
「ソウデスヨ、怒ラナイデクダサーイ」
「いつの間にか鍋の中身を芋煮にすり替えて! 油断も隙も無いわ!」
「本当だ。あの短時間でいつの間に」
「サスガ白雪姫デスネー」
「サマンサも帰って!」




