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王の住まう城の地下。
鏡がなにやら閃きました。
「ご主人様、人気要素を取り入れましょう」
「あらどうしたの?」
「流行は変化していくもの、それを常に取り入れていく柔軟さが必要です」
「そうね。たまには流行り廃りに乗ってみるのも悪くないわね。それじゃメイソンジャーの瓶にチアシードを入れて……違う、これは白雪姫が集めてきたカエルの卵!」
「メイソンジャーの瓶にチアシードも良いですが、ここは女性達の支持を狙って『逆ハーレム』をしてみましょう」
「気になる単語ね。説明してちょうだい」
「『逆ハーレム』をするには、まず一人の女性の周りにイケメンを複数用意します」
「ふむふむ、素敵な光景ね」
「そしてそのイケメン達を一カ所に集めて殺し合わせます」
「突然のバイオレンスだわ」
「最後に生き残ったイケメンこそ、真のイケメンです」
「蟲毒」




