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鏡よ鏡、  作者: さき


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 王の住まう城の地下。

 人化した鏡が仮装しつつカボチャを持っています。その隣には仮装しつつ芋煮を持つ白雪姫。


「ご主人様、今日はハロウィンです」

「今日はもう11月よ」

「お義母様、今日はハロウィンです」

「11月よ」

「ハロウィンです」

「11月よ」

「「ハロウィンです」」

「……ハロウィンなのね。それで、血濡れの燕尾服に全身に鎖を巻いて鎌と鉈を持ったその恰好は、いったい何の仮装なの?」

「トリックオアトリートって言えばなんでも許されると勘違いして手抜き仮装でウェイウェイ騒ぐだけの男達を絶対殺すマンの仮装です」

「トリックオアトリートって言えばなんでも許されると勘違いして手抜き仮装でウェイウェイ騒ぐだけの男達を絶対殺すマンの仮装なのね。それで、隣にいる血濡れのドレスに鎖を巻いて鎌と鉈を持った白雪姫の恰好は、いったい何の仮装なの?」

「トリックオアトリートって言えばなんでも許されると勘違いして手抜き仮装でウェイウェイ騒ぐだけの女達を絶対殺すウーマンの仮装です」

「トリックオアトリートって言えばなんでも許されると勘違いして手抜き仮装でウェイウェイ騒ぐだけの女達を絶対殺すウーマンの仮装なのね」


「「では殺って……行ってきます」」

「はい、行ってらっしゃい」




「さぁシャンティ、私達はのんびりハロウィンを……そう、トリックオアトリートって言えばなんでも許されると勘違いして手抜き仮装でウェイウェイ騒ぐだけの人間を絶対殺すキャットの仮装なのね」



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