表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鏡よ鏡、  作者: さき


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

90/194

90


 王の住まう城の地下。

 一刀両断主義の鏡が訴えます。


「恩返しをしたいのなら、織った布を持ってくればいいじゃないですか」

「お話の根底を覆さないでちょうだい」

「ご主人様、考えてもみてください。ある日ご主人様が道を歩いていると……」

「歩いていると?」

「一人のパティシエが罠にかかっていました」

「パティシエに優しくない世界」

「心優しいご主人様はパティシエを助けてあげます。それから数日後、一人の男がご主人様の元を訪れます。そして男が言いました」


『美味しいケーキを焼くので台所を貸してください。ただしけして台所を覗かないでください。あと小麦粉買ってきてください』


「……ちょっとイラっとしたわ」

「美味しいケーキは高値で売れます。そんなある日、ご主人様は台所を覗いてしまいます。そこに居たのは、あの日罠から助けたパティシエ!」

「まぁ、あなただったのね!」

「正体を知られたパティシエは、『覗かないでと言ったのに』と残して山に帰っていきました……」



「どうでしょう?」

「ケーキ焼いてから持って来い」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ