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王の住まう城の地下。
魔女が買物から帰ってきました。
「ただいまー、あら魔法のコンパクトミラーが魔法の鏡に戻ったうえで割れ散っている」
「おかえりなさいませ、ご主人様」
「何があったのかしら?」
「白雪姫とチェスをしていました」
「あら、チェスをしていたのね」
「最初は俺が優勢だったんですが、ボインの駒が前線に躍り出たあたりで雲行きが怪しくなりまして」
「チェス?」
「ナイトが次々と揺れる乳に陥落し、ついにはキングの前でまでボインが左右に揺れて乳を揺らしだす始末」
「チェスなのよね?」
「しかしこちらも色仕掛けに負けてはいられません、ならば乳揺れが関与しないルークで戦況を切り開こうとしたんですが」
「チェスの話をしているのよね?」
「その瞬間に『秘技 白雪式破壊拳』を放たれまして。そしてこのざまです」
「私はチェスの話を聞いていたのよね?」




