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王の住まう城の地下。
今日の魔女は瓶を片手に得意顔。
「鏡よ鏡、この瓶をご覧なさい」
「メイソンジャーはもう古いですよ」
「さすが鏡、流行り廃りに敏感ね。でもそうじゃないの、これは対象者を幼児化させる秘薬よ」
「それはなんと! さすがご主人様ですね。『二次創作における特殊シチュエーションエロを展開させるために便利なキャラ』みたいですね」
「『二次創作における特殊シチュエーションエロを展開させるために便利なキャラ』」
「それはさておき、その秘薬は白雪姫に使うんですか?」
「そう思ったんだけど、あれを幼児化させても機動力が上がるだけだろうからやめたの。これはいつか使うときのために保管して……あらうっかり躓いた!」
「なんて説明的な……わぁ!」
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「あいたたた、うっかり躓いて秘薬を鏡にかけちゃったわ。鏡、大丈夫だった? あら、鏡?」
「大丈夫といえば大丈夫です」
「声はするけど見当たらない。鏡、どこに行ったの? あら、こんなところにお洒落なコンパクトミラー……まさか!」
「人化に続きショタ化です」
「ショタ!?」




