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鏡よ鏡、  作者: さき


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 王の住まう城の地下。

 勢いよく飛び込んできたのは……。


「あけましておめでとうございます、金を出せ!」

「白雪姫、もうちょっとオブラートに包んでお年玉催促してください。あげませんけど」

「玉を落としてください!」

「おっかない」

「それはそうと、お義母様はどこでしょう?」

「ご主人様は初詣に行ってます」

「ちぇっ、せっかくご挨拶しようと思ったのに。あ、御雑煮作るのに大鍋を借りちゃおっと」

「またそうやって勝手に持っていく。しかし御雑煮ですか、白雪姫は御雑煮に何を入れるんですか?」

「芋です」

「芋と餅?」

「芋と芋と芋です」

「芋煮会強い」



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