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王の住まう城の地下。
完成した暖炉を前に魔女は得意気です。
「我ながら惚れ惚れする魔法だわ。見なさいこの暖炉を……あら、鏡どうしたの?鏡面が曇ってるわ」
「急に暖炉がついて室内が温まりましたからね」
「冬の日あるあるね。さっそくシャンティが暖炉の前で引っくり返ったけど、これもあるあるだわ」
「寒くなって動きが悪くなったアシダカごちょ……上等兵の動きも活発になりましたね」
「そうね、アシダカごちょ……上等兵も喜んでるし、やっぱり作ってよかったわ」
「ところでご主人様、ここに暖炉があるってことは城の屋根に煙突があるんですよね?」
「そうよ、そもそも煙突を作るのが目的だったじゃない」
「この部屋は地下ですよね」
「地下よ」
「この城って相当高いですよね」
「国内一の高さよ」
「直結?」
「直結よ」




