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鏡よ鏡、  作者: さき


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 王の住まう城の地下。

 今日も魔女は魔法の枠に……枠?


「枠、枠よ。答えておくれ……あら鏡面が戻ってるわ」

「はい、先日ようやくメンテナンスから戻ってまいりました。これからは以前の通り鏡とお呼びください」

「そうなのね。なら改めて問うわ。鏡よ鏡、答えておくれ」

「なんなりと!」

「メンテナンス直後はテンションが高めなのね。それで、世界で一番」

「俺です!」

「美しいのは」

「俺です!」

「誰?」

「俺です!」

「テンションが高いし譲らないし」






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