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鏡よ鏡、  作者: さき


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 王の住まう城の地下。

 魔女は箒を磨いています。


「コッテコテの魔女にはやっぱり箒よね」

「確かに魔女といえば箒ですね」

「最近はやれモップだの掃除機だの箒以外に乗る魔女が増えたけど、基本は箒よ」

「モップに掃除機ですか。やっぱり新しいものを取り入れる魔女はいるんですね」

「流行に敏感な魔女はルンバに乗るの」

「ルンバ」

「ただ腹筋が弱いとルンバの回転に負けて大変なことになるわ」

「回ってますからね、あれ」

「空から吐瀉物(ゲロ)が降ってきたら気をつけなさい、ルンバに負けた魔女が飛んでるのよ」



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