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王の住まう城の地下。
なにやら今日はガタガタと音が……。
「ご主人様、ここに机を……いやこっちの方が」
「こっち? でもこっちの方が便利じゃない? ねぇ鏡、そもそもどうして自分に机を設置しようなんて思いついたのよ」
「イメチェンというやつですね」
「あんたの場合イメージどころか使用用途が変わってくるわよ。まぁいいわ、それはそれで便利でしょうし。こっちに机を着ければいいのね」
「はい、こっちに着けて……完成です! どうです、俺のイメチェンは!」
「だからイメチェンどころか鏡から化粧台になってるのよ。でもこれはこれで便利ね」
「えぇそうでしょうとも。森羅万象を知る魔法の鏡である俺が更にお洒落な化粧台に! 右に出る鏡なし!」
「はいはい、そうね」
「これで次のベストドレッサー賞は俺のもの!」
「あれは化粧台に贈られるものじゃないのよ」




