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鏡よ鏡、  作者: さき


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 王の住まう城の地下。

 今日も魔女は魔法の鏡に問いかけます。


「鏡よ鏡、答えておくれ。世界で一番美しいのは誰?」

「世界、でよろしいのですか?」

「どういうこと?」

「この世界に限らず、無限に広がる宇宙にも美というものは存在します。それこそ星の数ほどというやつですね。そして俺は森羅万象を知る魔法の鏡、世界と言わず宇宙も含めて一番美しいものをお答えできます」

「さすが魔法の鏡、それじゃ聞き直すわ。鏡よ鏡、答えておくれ。この宇宙で一番美しいのは誰?」

「俺です」

「壮大な前フリだったわね」

「お付き合いいただき感謝しております」

「ならこの宇宙で二番目に美しいのは誰?」

「大広間の鏡です」

「このツートップ強すぎる」



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