28
王の住まう城の地下……を飛び出して呪われた土地。
今日の魔女は意気込んでます。
「さて、それじゃ私もちょっと頑張ってくるわ。あなたはここで大人しくしてなさい」
「大人しくも何も一切動けないんですけどね。そういえばご主人様は薬学が得意なのにどうやって戦うんですか?」
「この日の為に特別な液体を用意しておいたの。それを人間にぶちまけてやるのよ」
「ほぉ、その担いだウォーターガンでですか」
「お供はイカよ」
「なんだかとってもスプラトゥ……いえ、なんでもございません行ってらっしゃいませ」
「さて、ご主人様が行ってしまうと本当にやることがない。もとい何も出来ない。あぁこの無防備かつ一切の自由と権利を奪われた感覚が堪らない……!」
……。
「ただいま魔法の鏡、十分楽しんだしそろそろ帰りましょう」
「おかえりなさいませご主人様。俺も、なんだか分からないけど結構な人数が鏡面覗いて来たり話しかけてきてくださったので楽しめました」
「帰りは箒に乗って帰りましょう。追い風だからきっと早いわよ」
「落とさないでくださいね」
「あっ!」
\パリーン!/




