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鏡よ鏡、  作者: さき


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 王の住まう城の地下。

 今日も魔女は……



「いつもと違う空気を感じ取り、白雪姫ここに参上!こんにちは魔法の鏡さ……」

「……こんにちは白雪姫、落ち着いて手に持っているサンドペーパーを床に置いて……ハサミに持ち替えないで!」

「ハサミよりペンチの方が良いですか?」

「まずい根こそぎ持っていかれる」



「と、そんなわけですったもんだしつつ白雪姫を追い返したりなんだりしてたら鏡に戻ってました」

「白雪姫ったらまた私が居なくなった隙に入り込んだのね。クッキーが……増えてる!?」

「いやしかし人化も悪くないけどやはり鏡の姿が落ち着きますね。この手も足も出ない八方塞がりの完全受け身体制がたまらない」

「気持ち悪いわ」

「でも、もしもまた人化できるならその時は……」

「その時は?」

「ハンマーを持ってやつを」

「割りに行くのね」



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