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王の住まう城の地下。
魔女が魔法の鏡に問いかけます。
「鏡よ鏡、答えておくれ……」
「夏の暑さ気怠さを感じさせつつ、夏の終わりのアンニュイさも醸し出す質問ですね! どうぞ、なんなりと!!」
「外で引っ繰り返ってるセミが死んでるのかまだ生きてるのか、教えてちょうだい」
「( ゜皿゜)」
「おこなのね」
「(#゜皿゜)」
「激おこなのね」
「(#゜皿゜)イキテマスー」
「なんて万能! 白雪姫、白雪姫、外で引っ繰り返っているセミを片してちょうだい! 片してくれたらこのお芋をあげるわ!」
……ジジッ…ジジジジジジ!!!
\きゃー!死んでると思ったのに、死んでると思ったのにー!!/
「おほほほ、なんて無様な姿なのかしら!」
「(#゜皿゜)」
「まだ怒ってる。仕方ないわね。それならちゃんと質問してあげるわ。鏡よ鏡、答えておくれ。世界で一番美しく、自然あふれる島でのスローライフが似合う動物は誰?」
「俺です!」
「はいはい、お馴染みで……。あんたやっぱり括りは動物なの?」




