表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鏡よ鏡、  作者: さき


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

17/194

17


 王の住まう城の地下。

 誰も知らないその部屋には、大きな鏡が置いてありました。

 ずっとずっと、置いてありました。



「俺を作った魔法使い達は人間の悪用を防ぐため、地下のこの部屋に魔法をかけて誰も入れないようにしたんです」

「それでお義母様しか見つけられなかったんですね」

「あの御方は微妙なところで勘が鋭いので、この部屋の魔法の僅かな綻びを感知して部屋を見つけたんです。そういう地味なところに長けてます」

「ステータス全部おっぱいに振ったような私とは大違いですね」

「潔い」

「でも魔法の鏡さんを作った人達も置いていくなんて酷いですね」

「大きくて運びにくいし梱包材で包まないと割れるんで、俺」

「なるほど、鏡」

「でも良いんです。待ってた時間は長かったけど、ご主人様が俺を見つけてくれて、毎日話しかけてくれて鏡面を覗き込んでくれて、今とても幸せです」

「魔法の鏡さん……」

「それにキャスターつけて外にも連れ出してくれますし」

「お義母様、やることがけっこうアグレッシブ」

「たまにキャスター引っ掛けて転倒して割られますけど、直ぐに治るし幸せです」

「お義母様、やっぱりドジっ子」

「幸せです」

「念を押すように」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ