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王の住まう城の地下。
ルンバも去り、そろそろハロウィンも終わり……となった頃に、またも扉がノックされました。
「おや、また誰か来ましたよ」
「ルンバも来たし、ほかに誰か居たかしら。まぁ良いわ、ハッピーハロウィン、ようこそ。……あら、サンタクロースの仮装?」
「サンタクロースの仮装とは、なんとも気が早いですね」
「違うわ、仮装じゃない! あなたは慌てん坊のサンタクロース! もう来たの!?」
「相変わらず慌ててますね。やめてください、靴下にカボチャは入りませんよ!」
「年賀状としめ縄を置いて帰っていったわ……」
「あいつもうサンタクロースじゃなくて、ただの行事先取りおじさんですよ」




