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王の住まう城の地下。
白雪姫とその仲間達も去り、再び扉がノックされました。
「あらお客さんだわ。誰かしら?」
「シャンティも来たし、白雪姫も来た。あとこの地下を訪ねてくるのは……」
「あら、ハロウィンのルンバだわ。サイクロン式掃除機の仮装がきまってるわね」
「お菓子をくれないと、今まで吸い込んだゴミを吐き出す悪戯ですか。なるほどルンバらしいですね。ご主人様、部屋を汚されたら大変ですよ。お菓子をあげましょう」
「さっきカビの胞子をぶちまけようとしていたのは誰かしら。まぁいいわ、それじゃルンバ、ハッピーハロウィン。ここにミルメークの粉を振りかけておくから、吸い込んでちょうだい」




