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鏡よ鏡、  作者: さき


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 王の住まう城の地下。

 白雪姫が遊びにきました。


「お義母様ー! おかっ、おきゃ、きゃ、キャッサバー!!」

「おや白雪姫、どうしました?」

「キャッサバ! 魔法のテレビデオさん、お義母様はどこですか?」

「ご主人様なら呪いの井戸に行きましたよ。せっかくなので井戸の水を全部抜くそうです」

「しょぼーん。せっかくお義母様とタピオカを飲みに行こうと思っていたのに……」

「タピオカですか。流行ですね」

「タピオカ大好きで、毎日飲んでいます。さながら今の私はタピオカ姫」

「タピオカ姫。口に出して言うと割としっくりきますね」

「昔々あるところに、タピオカという少女がおりました……」

「何か始まった」




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