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王の住まう城の地下。
魔女が改めて魔法の鏡に問いかけます。
「鏡よ鏡、一万ポイント越えを記念して、今日は逆でやってみましょう」
「逆というと、俺がご主人様に問いかけるんですか?」
「えぇそうよ。これでも私は魔女だもの、なんだって答えてみせるわ。世界で一番美しいのは誰かもね」
「(なるほど、俺の問いかけに「私よ!」と答える気ですね)それならお尋ねします。ご主人、お答えください。世界で一番美しいのは誰でしょう?」
「魔法の鏡よ!」
「!? どどどどどうしました!!?!」
「一万ポイントだもの、貴方のことも褒めなくちゃいけないわ。世界で一番美しいの魔法の鏡、あなたよ」
「あわあわ」
「さては褒められ慣れてないのね。恥ずかしいのか鏡面が真っ赤に染まってるわ」
「あわあわあわあわあわ」
\パリンッ!/
「恥ずかしさのあまり割れたわ」




