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王の住まう城の地下。
次の元号を考える魔女と鏡のもとに、またも白雪姫が遊びにきました。
「お義母様、次の元号のことなら私に聞いてください!」
「はいはい、芋煮芋煮」
「そうです!芋煮です! 次の元号は『芋煮』、明治・大正・昭和・平成・芋煮です!」
「漢字二文字だし、有りっちゃ有りね」
「芋煮元年、芋煮ニ年、芋煮三年……」
「味が染み込んでそうね」
「芋煮四年、芋煮五年、芋煮六年……」
「そろそろ煮詰まっちゃうんじゃない?」
「芋煮七年……や、焼芋元年……!?」
「芋煮の時代が終わりを迎えたわ」




